表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/216

災禍の街 その28

ダンジョン編は終了です。

 黒い肌の精霊は愛子に尋ねた。


「化け物ってグラマナスの事? それなら私たちが倒したわよ」


「倒したって…ええぇ!? あの凶悪な魔物を倒したんですか? では道化師の連中も?」


「うむ! 我らが全て一掃したぞ?」


「うへぇ!?」


 精霊は頭から蒸気を出してその場で倒れた。


「うわぁ!? いま倒れられたら困る!」


 愛子は精霊を抱き抱えると大きな声で精霊を起こした。

 

「う〜む。 耳が痛いですぅ……ところで貴方様方はなぜここに?」


 精霊が痛む耳を押さえながら愛子に尋ねた。

 すると愛子はゼロを指さして答えた。


「この子が私たちをこの場所に落としたのよ。 隠されていたみたいだけど? ここは精霊の住処…魔法力マナの集まる場所ってとこかしら?」


 愛子の問いに黒い肌の精霊は両目をパチクリさせながら頷き、派手なリアクションで答えた。


「そうで〜す! ここは星の魔法力マナが集う、精霊など霊的アストラル存在が生まれる場所……ってなんで知ってるんですか?」


 精霊は愛子の言葉に驚きながら尋ね返した。

 愛子は精霊を見て告げた。


「私たちは、こことは違う場所で同じようにグラマナスに捉えれていた精霊を解放したことがあるのよ。 その時、そこの精霊が教えてくれたわ」


 黒い肌の精霊は驚きの表情で愛子に尋ねた。


「私以外に精霊がいるんですか!? というかどこにいるんですか!? それ以外にええっと! ええっと!」


 愛子に怒涛の勢いで質問を繰り返す精霊にトゥエルブ・マキナが告げた。


「あなた、質問もいいですけど私たちは竜都バハムトラームに行く途中でしたのよ? いい加減ここから出していただけませんか?」


 トゥエルブが精霊に告げると精霊は少し考えてから答えた。


「そうか…わかった。 ただまた来てくれよ? ここを襲った奴らにまた乗っ取られても困るしね」


 そう告げると精霊はその場にいる全員に抱擁を行うと答えた。


「全員に、私、ナガトの加護をつけたから、この場所の上で念じてくれたらいつでもここに来れるからね。じゃあ、地上に送るね」


 ーーーパチンーーー


 精霊が指をスナップさせると軽快な指の音があたりに響いた。

 次の瞬間、その場にいる全員が黄色い魔法力マナの光に包まれ消えた。


ーーーシュンーーー


 愛子が目を開けると、そこはゼロたちと戦った場所だった。

 ルルカッタ達の姿はなく、地下に居たため何日経ったのか

 不安な気持ちを持ったまま、愛子はゼロ・カグラに伝えた。


「ゼロ! このまま私たちについてきてもらうわよ? あなたにはアンジュルムの魔法を解いてもらわなけりゃいけないしね」


「う…わかったよ。 ただし俺はお前らの仲間になったわけではねぇぞ」


 愛子達はゼロを取り囲みOHANASIをした、

 ゼロは仕方なさげに大きく頷きた。


「さぁ! 竜都バハムトラームに向かいましょ! ルル君たちもそこにいるわ」


 愛子達は、急いで竜都バハムトラームに向かい街道を走り抜けた。

 

 

いつも読んで頂きありがとうございます。


話が「面白かった!」「続きが気になる!」と思った方は、


広告の下にある☆☆☆☆☆の評価や、


ブックマークへの登録をお願いします!


また、ご感想、ご意見、誤字脱字があればご報告お願いします。


皆様の評価が、執筆の後押しになりますので、よろしくお願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ