災禍の街 その18
ーーードゴォォンーーー
「あの魔物には攻撃が効かないのか!?」
「違いますわ! あれをご覧になって! 奴の固有魔法ですわ」
レイジィはトゥエルブ・マキナの猛攻を古魔狼が無傷で防ぎ切ったことに、驚愕の声を上げた。
トゥエルブ・マキナの声にレイジィが改めて古魔狼を見ると、その体には大小の魔法陣が浮かび上がっていた。
トゥエルブ・マキナは魔法銃を構え直し改めて古魔狼に視線を向けた。
「笑し! 固有魔法ならば複数の攻撃ならばいけるだろ!」
レイジィは星剣を構え、古魔狼を射抜くように見つめた。
「そうね。 私たちで一斉に攻撃を仕掛けてみましょう。 私たちに、できる最大限の攻撃を!」
愛子もアヴァリーティアを構え、古魔狼を見つめた。
一呼吸おいて愛子が叫んだ!
「行くよ!!」
「わかったぞ」
「わかりましたわ」
三人は全力で駆け出し必殺の一撃を繰り出した。
「クレイ流剣技’破邪断頭’」
「ヲルフガング流刀剣術 奥義’向日葵’」
「第三弾倉解放! 氷結弾全解放!!」
ーーードガァァァンーーー
轟音がドームに響き渡った。
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