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災禍の街 その3

「夢とは…この痴れ者が」


 愛子の頭の中に機嫌の悪そうな女性の声が響いた。


「ごめん! だから頭の中でそんな大きな声を出さないでぇ」


 愛子が飛び起きて叫んだ。


「アイコ様? 大丈夫ですか?」


 ルルカッタが不思議な物を見るかの様な顔で愛子を覗き込んだ。


「あっ…えっと…うん。大丈夫」


 愛子が誤魔化しながらルルカッタに答えた。


「アイコ様、僕たちも兄様達の所に行きましょう。 みんなが待っていますよ」


 ルルカッタはアイコの手を引きながら神殿の階段を駆け上がった。


ーーーキィィーーー


「……何ここ?」


 扉を出た愛子の眼前には荒凉とした大地が広がっていた。

 地面はひび割れ、湖と思しき場所には干上がった窪んだ穴が空いていた。

 森林の後と思われる場所には、枯れ果てた大木が立ち並んでいた。


「おう、アイコ殿。 無事に目を覚まされたのか?」


「ミッタマイヤ。 ここは?」


「うむ、見た目は我らが知る竜の地では無いが、おそらく竜人国だと思うぞ」


「あっ主人。 目が覚めたのか? 頭は無事か?」


 レイジィが愛子を見つけ尋ねた。


「ええ。 大丈夫よ。 でもどうして?」


「だって、ものすごい音を立てて倒れたからな、頭を強く打ってなければ良いのだが…」


「そういえば…頭の後ろが晴れているような…」


 愛子が頭を触ってみると後頭部に大きなタンコブ。


 「いてて…この近くに街はないのかな?」


 「それを我らも探していたのだが…街というか町程度の廃墟があるだけだったぞ」


 「廃墟?」


 「ああ、廃墟だ」


 「兎に角みんなで行ってみましょうか」


 そう告げると愛子達は大穴が空いている枯れ果てた湖に向けて歩き始めた。

 その途中で一人の行き倒れてる竜人の女性を見つけた。

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