表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/216

災禍の街 その1

第四章スタートします。

ーーーキィィンーーー


 甲高い音が白く塗りつぶされた空間に響いた。

 その空間には二人の人物が互いに向き合い座っていた。


土門バルドリン異物イレギュラーは貴方を無事に通れましたか?」


水門ウィンドリン……相変わらずだな。 まだ通り人を試すようなことをしているのか?」


 一人は女性型でもう一人は老齢の男性の様だ。

 向かい合う二人の間には机が現れた。


「答えてください。土門バルドリン


「ふぅ…やれやれ……ああ…無事に通った」


「そうですか…どうですか? 貴方から見た異物イレギュラーは?」


「確かにあれは規格外だ。 ソウルの許容量がこの世界の者を超えている」


 老齢の男性は頭を掻くような仕草で女性に告げた。


「ならば、かの者を打ち倒すこともできそうですか?」


「そうだな…次元の扉を自ら越えることができれば……だな」


「この世界のバランスは狂っています。 我らの希望はこの世界があるべき姿に戻ることです」


「今の世界は確かに歪だ。 だが珍しいな水門ウィンドリン。 お前がそこまで人種ヒひとしゅに固執することは無かったと思うが」


 女性は頭を垂れてつぶやいた。


「かの者はおそらく我らも凌ぐ力を身につけています。 かの者を打ち倒せるのは、この世界に生きるものだけです。 それにもし我らのガーデンも手にしたとなれば、一万年前のように重なる次元を招くようになるでしょう」


「そうか、お前は次元の連鎖崩壊を気にしているという事か」


「ええ…アレは避けるべき事態です」


 男性は深いため息を吐きながら告げた。


「では我らも…できることを進めていくことにしよう。 あやつらは炎門ヴェルドリンに向かった」


炎門ヴェルドリンですか…また難儀な……」


炎門ヴェルドリンは気位の高い奴だ。 おそらく試されることになるだろう」


 二人の人物は互いに視線を合わせ頷くと消えた。

 そして白い部屋には二人が座っていた椅子と机が残されていた。


ーーーキィィンーーー


 白い空間は甲高い音を立てて消えていった。


 

いつも読んで頂きありがとうございます。


話が「面白かった!」「続きが気になる!」と思った方は、


広告の下にある☆☆☆☆☆の評価や、


ブックマークへの登録をお願いします!


また、ご感想、ご意見、誤字脱字があればご報告お願いします。


皆様の評価が、執筆の後押しになりますので、よろしくお願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ