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偽りの神 その16

ーーーギィィンーーー


「私の剣を受け流すとは、なかなか!」


「当然だぞ! 僕の魔法銃技マジックガンアーツは君たち魔剣使いの剣技にも負けないぞ」


 エクス・マキナの魔法銃の一つは刀剣モードになっていた。

 そして放ったのはウィズの剣技に負けずとも劣らないものだった。


「はぁ!」


「なんの!!」


 ウィズは魔剣を構え剣を振り下ろした。

 その斬撃をエクス・マキナは刀剣モードの魔法銃で薙ぎ払った。


「君は確かに強いんだぞ。 だがこの一撃に耐えられるかな?」


 そしてエクス・マキナは魔法銃をウィズの胸元に押し当て引き金を引いた。

 強い衝撃がウィズを襲った。

 ゼロ距離射撃の赤い光弾はウィズの胸当てを砕いた。


「くっ! 強い! 私も手を抜いている場合ではないな」


 飛びのいたウィズは帯刀していたもう一振りの魔剣に手を懸けた。

 赤い魔剣の柄を握りエクス・マキナを見つめた。


「手を抜くなんて不敬だぞ! これでも過去の大戦を生き抜いてきたんだぞ!」


 エクス・マキナが再び魔法銃を刀剣モードに戻し構えた。

 ウィズが右手の魔剣を持ち直して、新たに左手に魔剣を抜いた。


「エダラ流奥義’火炎連舞’」


 両手に構えた魔剣の刀身が火炎に包まれた。

 ウィズは駆け出した。


「その剣舞は……やはり……」


「うぉぉぉ!!」


 エクス・マキナに近づくとまるで舞うように連撃を繰り出した。

 その斬撃一つ一つが火炎を浴びている為、躱しても熱がエクス・マキナの皮膚を焼いた。


「ぐう!」


「私の連撃を避けるとは流石だな。 だがいつまで躱し続けられるかな!」


 エクス・マキナの表情に焦りの色が見えた。

 躱せきれず左の腕に浴びた斬撃で皮膚の一部が焼き切れた。


「さすがは……ここを口だけではないということはわかった……まるで彼みたいな剣速だぞ!」


 右手に握りしめた魔法銃を構え直し銃口をウィズにむけた。

 息つく隙もなく火炎を放つ刀身を持つ魔剣を構えたウィズが迫った


「私の邪魔をしないで頂きたい! 私はあの次元結晶を破壊するという任務があるんだ」


「それをやらせる訳にはいかないんだぞ! それにアレは……特に君に壊される訳にはいかないんだぞ!」


 そう告げると右手の魔法銃から青い魔法力を込められた光弾が放たれた。

 甲高い音を立て空気を切り裂き進む光弾をウィズは飛び退き躱した。

 戦いながら少しずつ次元結晶に近づいていくウィズ


「私を止めると言うならば力で示せ」


「くっ! 仕方ない! これは使いたく無かったが……全武装アームズ装着セット! 光弾1番から100番まで全開放フルリリース!」


 エクス・マキナが剣舞をの一撃を辛うじて避けて飛び退いた。

 そしてウィズに魔法銃の銃口に向けて魔法を唱え引き金を引いた。


ーーーヴゥゥゥゥンーーー

 

 甲高い音が魔法銃から響いた。

 直後、まるでマシンガンの様な息を吐く間も無く光弾が連射された。


「なっ! 連射の光弾だと!? 面白い!! 我がエダラ流は音速の剣これくらい捌いてみせる」


 飛来する光弾をウィズは弾き飛ばした。

 その度に鈍い金属音があたりに響いた。 


ーーーギィンギィンーーー


「うぉぉぉぉぉ!!」


 ウィズが火炎の魔剣を構え、舞うように連続した斬撃で、エクス・マキナの光弾を全て弾いた。


「まさか…これを全て弾くとは……」


 エクス・マキナの顔が引き攣った。

 ウィズは全ての光弾を弾き飛ばし、その勢いのまま斬撃がエクス・マキナに襲いかかった。


「覚悟!!」


「くっ! 刀剣ソードモード変更セット」 


 刀剣モードの魔法銃を構え、ウィズの右手の魔剣による斬撃を受け流した。

 しかし左手の魔剣による斬撃が姿勢を崩したエクス・マキナの右腕に斬りつけられた。


「ぐっうぅぅ」


 強烈な衝撃となりエクス・マキナを襲った。

 そして更なる一撃がエクス・マキナに放たれた。 


「うきゃぁああああああ」


 エクス・マキナは悲鳴を上げた。

 背中に火炎の斬撃を受けたマキナの背は焼き切れていた。

 焼かれた為、血も流れることなく周囲に焦げた体の匂いが立ち込めた。


「グゥ、無様な叫び声を上げてしまった……んだぞ」


 背中を焼かれたエクス・マキナは膝を地面についていた。

 しかし視線はウィズを見つめていた。


「私の火炎連舞を受けてまだ息があるとは……大戦とやらを生き抜いたのは本当のようだな」


 エクス・マキナは震える膝を叩くと立ち上がり魔法銃を構えた。

 刀身モードに変えると魔剣を構えるウィズと対峙した。


「ふぅ……君にこのまま負けるわけにはいかないんだぞ…ウィルの為にも!君自身の為にも!」


 そしてエクス・マキナは刀剣モードの魔法銃を構えウィズを射抜くような視線で見つめた。

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