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偽りの神 その14

ですわ対ですわ、ですわ!

ガルドスが大鎌を構え駆け出した。

愛子は、魔剣で大鎌を振り払うと義足のスラスターを使い飛び退いた。

直後、愛子のいた場所に宙から大鎌の蓮撃が繰り出された。


「はぁはぁはぁ…なんなの。 その鎌は!」


「巫女殿は勘が鋭ですわね。 よもや私の連撃を何度も避けられては自信を無くしますわ」


「ヲルフガング流決闘術’虎牙ファング’」


「ふん。この程度の魔装術では……」


そう告げるとガルドスは突きつけられたルルカッタの腕を片手で掴み上げた。


「アゥ!」


「まったく、これが攻撃ですか? それにそのスピード……あの獣人たちと違って……私には止まって見えていますわよ」


「ルルくん!」


 愛子がルルカッタの名を叫んだ。

 それに反応するように氷槍がガルドスに放たれた。


「その手を離しなさい」


「あら? その銃は……」


 トゥエルブ・マキナが魔法銃を構えて愛子の隣に立っていた。


「貴女は…機人ですわね?」


ワタクシはトゥエルブ・マキナ! アイコさん! 立てますの?」


「ええっ! ありがとマキナ」


「どういたしまして! それよりもこの神人族は何者ですの? ワタクシの魔法銃も弾かれるなんて、アイコさん以外では初めてですわ」


「あいつは! 神人国ウィルヘイムの魔法師。 強敵よ」


 愛子は立ち上がり右手に魔剣を構えなした。

 トゥエルブ・マキナは両手に魔法銃を握り銃口をガルドスに向けた。


「巫女殿……中々面白い方とおられますわね? 申し遅れました。 私、第六魔法師団に所属しているガルドス・ルルガスと申します。 以後お見知り置きを…最もここで果てる貴女様には関係無いことですわね」


 ガルドスは優雅に会釈をしトゥエルブに告げた。


「貴女、ワタクシがここで果てると仰ったのかしら? ワタクシ、笑えない冗談ジョークは嫌いですのよ?」


 トゥエルブはガルドスに向けた魔法銃の引き金を引いた。

 銃口に青い魔法陣が描かれ、無数の氷槍が現れ発射された。

 

 その無数の氷槍をガルドスは大鎌を振るい全て撃ち落とした。


「うふふふっ。 まったく機人は進歩がないですわね」


「なにを……」


 ガルドスは笑顔を崩さないまま、右手をトゥエルブ・マキナに向け魔法を唱えた。


極滅炎撃ジオヴェノス!」


 ガルドスの右手の前に魔法陣が描かれ、巨大な火の弾が発射された。


魔法障壁起動マジックキャンセラー! 周囲1mを魔法霧散自動設定開始マジックミストプログラムスタート


 トゥエルブ・マキナが唱えると背部から二体の鳥のような機獣が飛び出しトゥエルブの周囲を守るように飛んだ。

 そして黄色に輝くとガルドスの放った魔法を霧のように消してみせた。


「その障壁もそう…貴女方……機人は何も変わりませんのね……昔を思い出しますわ」


「それはどういうことですの?」


 ガルドスは大鎌を背中に仕舞うと手に新たな武器を持ち構えた。


「さぁ……どういうことでしょうね? 知りたかったら……私を倒して聞き出すことですわね」


「ならば、ワタクシが貴女を倒して話を聞かせていただきましょうか」


 ガルドスが手にした槍を構えて駆けた。


「対物理防御開始! 魔法力をもとに物理障壁局所展開!」


 トゥエルブ・マキナが左手を翳して唱えると黄色い魔法陣が手の前に描かれた。


「ふふふっ……串刺しになればよろしくてよ」


 ガルドスが鋭い刺突を繰り出した、

 トゥエルブ・マキナが左手を突き出した。

 そこにガルドスの魔槍が当たるとまるで何かを砕くような音が響いた。

 

ーーーバギィィンーーー


 トゥエルブ・マキナの手に魔槍が深々と突き刺さっていた。


 





 

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