偽りの神 その12
「ヲルフガング流決闘術’虎牙’」
ミッタマイヤの左手が魔法力の輝きを放ち、仮面の男に向けて鋭く突きつけた。
背の低い男は後ろに飛びのいた。
「ぐっ!くそっ!」
背に低い仮面の男は同じ仮面をつけた男と背に持たれて呟いた。
「大丈夫か? エモル」
「なんとかな! そっちは?」
「ああっ! こっちもなかなか厳しい! 特にあの魔法師が…な」
壮年の長耳持つ男性は手にした長杖を構えて答えた。
その男性、ライアの前には魔法杖を手にしたルイカと魔槍を構えたアウロト、レミーが居た。
「あの仮面のおじさん中々強いやんか! 魔法対魔法というのを熟知しとる戦い方や」
「ルイカさん!先程の魔法をもう一度行けますか?」
「ええよ! 極獄炎龍!」
魔法少女のような姿のルイカが魔法を唱えると手に握る杖が輝き、魔法陣を描いた。
そして現れたのはまるで火炎の龍だった。
その龍は長杖を構えたライアに襲いかかった。
「古代魔法! 対滅盾」
ライアの握る長杖が魔法陣を描くと、その魔法陣は大きな光る盾となり火炎の龍を防ぐと音もなく消えた。
ライアの動きを見たアウロトがレインに告げた。
「助かります! それではレイン!」
「ああ! 行こうアウロト!!」
「「魔槍炎舞一の型! 破断!」」
アウロトとレインの持つ魔槍が光輝くと刀身に炎を宿し鋭い突きが放たれた。
「ぐっ! その槍使いが邪魔だ! 古代魔法 浮遊!」
二人の刺突をライアは宙に浮遊することで避けると魔法を唱えた。
「極滅氷結」
二人は槍を交差させ魔法を唱えた。
「魔法力防御壁」
二人の合わされた槍の前に大きな魔法陣が描かれライアの氷の槍を受け止めた。
「……厄介な……攻防揃ったトリオだな……」
ライアの額から冷や汗が垂れた。
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