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偽りの神 その7

クラン’仮面舞マスカレードダンス’登場。

エクス・マキナは驚きの表情で映し出された市街図を見つめて告げた。


「すぐにでも対策を打たなければ……」


慌てふためくエクス・マキナを見つめ、トゥエルブ・マキナが問いただした。


「叔母上! 機密とはどういうことですの? あそこは捨てられた区域だったはずですわ」


トゥエルブ・マキナの問いかけにエクス・マキナは首を横に振って告げた。


「あそこには……前に話した真・統一演算機構グラマナスの封印の為の要石…次元結晶ディメンジョンがあるんだぞ!!」


 エクス・マキナと愛子達はエンドアート城を急ぎ足で飛び出した。

 愛子達はエクス・マキナに尋ねた。


「マキナ……あの赤く光っていた場所までどれくらいかかるの?」


「だいたい一時間はかかってしまうぞ……もしもの為に転移魔法が効かないように作ったんだが……こんなときに裏目に出るとは……」


 エクス・マキナが焦りの表情で愛子達に告げた。

 愛子達は飛び出したエクスマキナの後を、引き離されないように全力で駆けた。


 ーー同時刻ーーー


 「ふむ。 ここが情報のあった場所か……と言うことはこの下だな」


 顔の上半分を覆う仮面をつけた男女の集団が古い館の中に居た。

 一人の女性が手にした魔剣で床を切りつけた。


ーーーガラガラァーーー


 魔剣で切りつけた床が砕け地面に向かう階段が現れた。

 その時、床に組み伏せられている一人の機人が叫んだ。


「やめろ! 何をしているのかわかっているのか!?」


「わかっているからしているに決まっている。 ところでどうしてこのような場所に重要施設を作っているのだ?」


「くっ……貴様らに伝える義務はない! それにそこを突破しても奥にの部屋に入るにはあるものが必要なのだ、貴様らは持っていないだろうがなぁぁ!!」


 床に押し付けられながらも、機人は床から仮面の女性を見上げ叫んだ。

 女性は胸元から一枚のカードを取り出して、機人に見せて告げた。


「これだろ? 貴様の言うものは……ところでこのカードを使うときにおそらくパスコードが必要なはずだが……貴様は知らないか?」

 機人は忌々しそうに半仮面の女性を見上げて叫んだ。


「貴様に教えるわけにはいかん」


「……そうか…ならば、仕方あるまい」


 それがその機人の最後の言葉になった。


ーーーザシューーー


ーーーゴロンーーー


 女性の魔剣が輝き一閃の元に機人の頭と胴体が引き離された。

 機人の体はビクビクとまるで痙攣しているみたいに小刻みに動いていた。


「うっ! きっさまぁぁぁ!!」


 体を縛られている機人から叫び声を上げた。


「ほう? 貴様が教えてくれるのか? パスコード?」


 女性が魔剣の切先を叫び声を上げた機人の首筋にぴたりと当てた。

 その女性が魔剣を握る手に、一人の仮面の男性がそっと覆うように手を押し当てた。


「……貴女がこれ以上、お手を煩わせずとも……ここから先は我らで行います」


 そう告げると女性の手をそっと引き離し、機人の首筋から切先が外された。

 その代わりに機人の首を掴みあげ、機人を立たした。


「……慈悲深い我らが貴様に問おう。 素直にパスコードを告げよ」


「……我らの答えは同じだ! 貴様らに伝えることは何もない!」


「そうか。 ならばこの結末を選んだのは貴様自身だ……」


 機人の首を持ち上げた仮面の男性が首と胴体を力ずくで引き抜いた。

 鉄を引きちぎるような硬質な音がその場に響いた。


「次は語りたい者はどいつだ?」


 機人の首を引き抜いた男性とは違う男性の声が響いた。


「……わ……わかった。 パスコードを言う。 だからこれ以上……」


「良いだろう。 貴様の願い聞き届けよう。さぁパスコードを伝えるのだ」


「……エクス・マキナ様。 申し訳ございません……パスコードは……」


 そう呟くと機人は肩を落として、俯いたまま秘められた番号を告げた


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