機人国潜入 その8
水門について
翌朝、水門がある館に愛子とルルカッタは向かった。
ーーーキィィィィーーー
その館はイゼルの街の奥まった場所にあった。
そこに居たのは愛子たちにとって、フェザの街で別れて以来会っていなかった一人の魔人族の少女だった。
「フラン、久しぶりね?元気してた?」
「あっ!アイコさん。久しぶり〜!私は元気ですよ〜ところでなんでこの街に?」
フランは愛子に尋ねた。
「実はね、ある理由があってね。水門を使ってイゼルのダム湖にある神殿に行くことはできるかしら?」
愛子はフランに尋ねるとフランは首を傾げていた。
「イゼルにあるダム湖の水量は調整できるけど、このダムに神殿なんてあったの?」
「一応、水門で操作できるらしいのだけど…」
愛子は思い出したように腕の魔道具を操作してある人に連絡をした。
「…なんだ、巫女殿か?我は執務中なのだが」
聞こえてきたのはヴィスタ帝国皇帝ギンゲムの声だった。
「申し訳ないけどチャームいる?水門のことで聞きたいんだけど?」
そして愛子はチャームに水門の操作について尋ねたのだった。
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