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機人国潜入 その7

クラン『ナイチンゲール』誕生!!

「ルルクン!本当にあの騎士団の人達どうしよう」


 愛子はレイジィ達と別れて旅館にもどると、ルルカッタに相談した。

 先ほどの決闘でレイジィ達に愛子は主君として認められてしまった。


「アイコ様、あれは仕方ないです。それに決闘は主従を決める手段でもありますから…」


「そんなぁ…そうだ!」


 愛子は腕に付けていたブレスレット型の魔道具ブレイをみてひらめいた。

 そしてブレスレットの一部を押した。


―――フォン―――


 愛子の眼前に映像が映し出された。


「……はい。 なんだアイコ君じゃないか? いきなりどうしたんだい?」


「二コラさん!急ぎで相談したいことがあるんだけど!!」


「落ち着き給え! どうしたんだ? なにか相談事でもあるのか?」


「実は……・」


 愛子は二コラに事の顛末を話した。

 二コラは画面越しに頭を抱えながら愛子に告げた。


「つまりだ、アイコくん。君はその神人族の魔法師団、第八騎士団アレースの隊長から主従の誓いを受けてしまったわけだね?」


「そうなの!いきなり20人の神人族の主人と言われても何をどうしたらいいのか分からなくて……」


「そうか、アイコ君一つ提案があるんだがいいかい?」


 二コラは愛子を優しく見つめながら話した。


「クランを創ってギルドで登録したまえ」


「クランって?」


 愛子が二コラに尋ねた。

 

「クランは冒険者の集団のことだよ。大きなモンスター討伐などや災害などで人手がいるときにギルドではクランに要請をかけるんだ。クランは15人以上の冒険者が在籍していれば立ち上げることができる」


「だったらギルドに行かないといけないってこと?ギルドって確か王都に一つあったわね?ルルクン?」


「はい。冒険者ギルドは各国の首都にありますよ」


 ルルカッタが愛子にギルドのことを伝えると二コラが愛子に尋ねた。


「アイコ君。今回の件は私に相談されたのだからこちらで処理はしておくよ。それにその第八騎士団アレースは戦死扱いでないといけないのだろ?ならば偽名を用意しておくことが必要だろう。それにギルドの登録もこちらで可能だ。なにせギルドはトライデントが合同で出資して運営しているからね。だからこそ国の力や干渉もそれほど強くないのだよ」


 二コラが愛子に提案すると愛子は答えた。


「わかったわ。じゃあクランを創る方向でお願い」


「じゃアイコ君。クランの名前を決めてくれないか?登録は簡単な審査を通さないといけないから3日くらいはかかる」


 愛子は二コラの話を聞いて一つの言葉をつたえた。


「わかったわ。じゃクランの名前は’ナイチンゲール’でお願いするわ」


 こうして愛子はルルカッタとルイカ、ロイエル、ミッタマイヤの5人に第八騎士団アレースのレイジィを筆頭に副長のケイト他20人を追加した25人の冒険者クラン『ナイチンゲール』を立ち上げる事になった。


「明日には水門ウィンドリンの所に行かないといけないわね」


 愛子は二コラとの通信を切ると宿で呟いた。


いつも読んでくださってありがとうござます

感想、ご意見、誤字脱字があれば報告お願いします。


クランの名前は『フロレンス・ナイチンゲール』からもらいました。

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