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神聖教義会の暗躍 その3
―――バン!―――
「ウィズ様! どこに行かれていたのですか?」
「ああ…スライン、ちょっとな……」
ウィズはスラインから顔を逸らして小さくつぶやいた。
「…スライン、みんなを集めてほしい」
「と言うことは、軍務部に出頭されていたのですか?それとも……」
「後者だ。神聖教義会からの直接の依頼だ……依頼内容は皆が集まってから伝える」
「わかりました。すぐに副長以下、第三騎士団員を集めます」
「頼んだぞ、スライン」
ウィズはスラインの肩を叩き自らの居ずに腰かけた
―――ドカッ!―――
「くそっ……あいつら……軍務部も手中に落としたか」
ウィズは苦虫を噛み潰したような顔で俯いた。
そして、先ほどの指令の中で伝えられた言葉が気になった
「封印の解除……それに土門か……どちらにしても機人国に入り込まないと分からんか……」
スラインが出てから30分後…セイト達、副長と第三騎士団はウィルヘイムの駐屯地にて召集されたのだった。
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