プロローグ 1
拙いですが最後まで読んで貰えると有り難いです。
本文を少し変えました。
何時もの朝。
「蒼児ー!早く起きないと遅刻するわよー!」
下の階から聞こえてくる母の声で俺、田嶋蒼児の朝が始まる。
まず何時ものように起きてもぞもぞと服を着替える。
そして下に降りて朝飯を仕事前の父と急いで食べる。
食べ終わったあたりでインターホンが鳴る。
そして何時もの声が聞こえる。
「蒼児くーん!学校遅れるよー!」
あ、美羽が来た。
これもいつも通り。
さっきの声の主は、俺の幼稚園の頃からの幼馴染でお隣さんの鈴木美羽。
近所でも良い娘として有名で、容姿も街を歩けば10人中20人が振り返るほどの美少女だ。
そんな美羽と並んで登校する。
俺達が通う高校は巷では有名なエリート校だ。しかも、通っている生徒は決まって美男美女ばかりだ。
かくゆう俺も整った部類に入る顔をしているとよく言われる。
黒髪黒目の中肉中背。
身長175cm、体重58㎏。
ごく一般的な高校生だ。
そんな普通な俺が美少女な美羽と一緒にいるとよく周りから注目される。
まぁ大体の奴らは
(何でお前みたいな冴えない奴があんな美少女と一緒にいるんだよ!)
と言う目をしている。
しかも今までに何度か校舎裏に呼び出されて言われた事もある。
と言うか何度か強面の奴らにそれで囲まれた事もある。
でもみんな俺に暴力は振らない。
俺がすこぶる喧嘩に強いからだ。
俺にも昔ヤンチャだった頃があり、街の不良共を片っ端から締めていた頃もあった。
今では良い思い出になっている。
そんな訳で俺は街の不良共から恐れられていた。
そうこうしてるうちに学校に着いので、何時ものように教室の自分の席に座る。
そして自分の席の周りの奴と雑談をする。
まぁ、その雑談相手が何時も美羽なのは俺に友達が居ないからとかそうゆうのでは無い。
これは俺の親友でクラスのリーダー的なポジションの青木修介から聞いたのだが、どうやら俺と話をしている時の美羽はどこか『邪魔すんなオーラ』のようなものを出しているらしい。
何の邪魔かは知らんが……。
そして何の問題もなく何時ものように授業受け、昼飯を美羽と一緒に食べて、また授業を受け、放課後になった。
俺は帰宅部なので早々に学校から帰ろうとする。
すると何時ものように美羽が一緒に帰ろうとする。
美羽は料理部なので「部活に行けよ」と何時も言うのだが、何かと適当な理由をつけて何時もサボっている。
結局何時ものように俺と一緒に帰る美羽。
他愛無い雑談をしながら帰る道。
青になった横断歩道を渡ろうとする俺達。
全てがいつも通りだった。
そう、この時までは。
ふと横から信号が赤なのに突っ込んでくるトラックが見えた。
(あの運転手寝てやがる⁉︎)
これは拙いと思ったが物凄いスピードで突っ込んでくるトラックに反応できない。
(このままじゃ)
せめて美羽だけでもと咄嗟に体が動き美羽を突き飛ばす。
「きゃっ!」
突然俺に突き飛ばされた美羽が驚いた声を上げる。
そしてトラックが俺とぶつかる寸前、顔を真っ青にした美羽と目が合う。
「蒼児くnーーーーーーーードガッ!
美羽の声を聞きながら俺の意識は暗転した。
こうして田嶋蒼児の短い一生が終わったのであった。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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