始まりの日
キーンコーン カーン コーンとチャイムがなり、交代勤務者が入れ替わる
「やっと終わりましたね」
「おー、乙かれー」
何時もの様に同僚と挨拶を交わしロッカー室へ向かう、油まみれに成った作業着をコンビニ袋に入れて、そのままゴミ箱に入れた。
高校卒業後から、もう10年以上もの間、工場勤務をしている。特にやりたいことも、見つからず、ただ家から近いと言うだけで、今の勤務先を選んだ、、これが間違いだったのかな? 長く働いていると、やはり気になるのが人間関係だ。嫌な奴らが沢山いる。
辞めたい、辞めたい、何度思ったことか、でも辞めれない、辞めたら終わりだ、辞めた先は真っ暗闇、誰も助けてくれない、かといって、今、俺は幸せなんだろうか?
着替えを終えて、家に向かう、車に乗り込み、流行りの曲を聴きながら、車を走らせた。
何時も頭の中を、行ったり来たり、同じことばかり考えているな、幸せってなんだろう?なにしてんだろ?って、、、なんか良い事ないかな?「神様、どうか私の願いを聞いて下さい、お願いします」と車の中で呟いた。
「えっ!」呟いた途端に悪寒を感じ、何か居ると感じた、ルームミラーに映るのは、見た事もない男性の姿「えっ!」又、ビックリした声を出すと今度は助手席に男性が座っているではないか、「呼んだ?」隣の男性は語りかけてきた。「ハイって、いやーこれは、夢だな、」顔を横に振り、隣を見ない様にして、コンビニの駐車場に停車した。目を閉じて聞き耳を立てていると。「君、呼んだでしょう? 僕を、」その男は優しい声で耳元で囁いた。「いやー、呼んでないですし、誰ですか?ごめんなさい、本当にごめんなさい、成仏してください」訳が解らずとにかく誤った。
これは、どう考えてもホラー映画だ、人ではない、そう直感した、残るはゴーストや悪魔の類か、とにかく謝るしかなかった。「何言ってるの?謝る意味が解らないんだけど?僕は神様だよ!」その男性は静かに語りかけてきた。