天才とは変態である。しかし、変態は天才であるとは限らない ”5月1日”
えー諸事情により来週末ぐらいまで少々更新スピードが遅くなるかと思います。
今日は5月1日。
俺はもう入学してから一ヶ月も経つのか。そんな事を思いながら俺は起き上がる。
そういえば今日は俺と白浜にとって初の部活動である。どの様な事をするのだろうか。
「光牙様〜もう学校の時間ですぅ〜だから早く起きてください〜もうドア開けちゃいますよ」
「えっ、今着替えているから、待っ……」
遅かった。ココはもうドアを開けていた。パンツ一丁姿を盛大に見られた。
「キャァァァァァァァ〜」
ココは赤面して顔を覆いながら一階へ降りていった。……今日は昼飯は無しであろうか。
おっと、朝から盛大に恥ずかしシーンを見られたので説明を忘れしまっていた。
彼女の名前は狐木ココ。この家の地縛霊である。地縛霊と言っても害は無く、むしろ助けてもらっている。侍女として家事を色々としてもらっている。ちなみにこの子は見える人は見えるらしい。また、生前の記憶が無い為、何故成仏しないのか彼女自身も分からないらしい。
俺は着替え終わると階段を降りて一階のキッチンに行く。
ココは赤面しながら端っこの方に体育座りでいる。彼女は恥ずかしがるといつもこうである。
「もう終わりよ。私の初めては柚子木様に奪われてしまうの」
「いや、違うから。大丈夫だよ。事故だ。そう、あれは事故だ。だから悪意は一切ない」
「信用出来ないですぅ。この前だって掃除中にベッドの下に不埒な本がたくさんありましたし、夜中たまに女性の喘ぎ声が聞こえて寝れない時だってありますぅ」
なっ⁉︎ 俺のエロ本の場所と夜中の行為がばれているだと⁉︎ はっ、恥ずい。非常に恥ずい。
「もう、誰も信用出来ないですぅ。グスッ、グスッ」
彼女は泣き出した。ココは可愛いけど、心がデリケートすぎて大変である。
ああ、今日も遅刻かな? ……これで8回目。俺が泣きたい。とほほだよ。ホントに。
なんとか俺がココをなぐさめた後、俺は学校へと登校する。明らかに遅刻なので開き直ってゆっくりと登校する。
ココが今日は昼飯を作ってくれたため、昼飯を買う必要はなかったが、お菓子が欲しかったため近くの学校の近くのコンビニに寄った。
このコンビニは品揃えが良く、数量限定チョコやビスケットが色々置いてあったり結構使える。
ちなみに俺のおすすめは、この”コアラのワルツ”である。特にこのシリーズのイチゴ味とパイナップル味である。非常にミスマッチな所が逆に旨い‼︎ しかし、みんなこの旨さが分からないらしい。
北瀬曰く、
「うわっ、柚子木、エロの趣味以外にもこんな趣味悪い奴あるとは。味覚大丈夫か?病院行った方がいいんじゃないか」
と、とてもウザく言われて傷つき、白浜には
「何ですか?凄く美味しくないです。……なんか気持ち悪くなって来ました」
と、白浜ならではの率直さで傷つけられて、ココには
「流石にこれはないです。私が生きてた時代の物よりも酷いです」
と最高にけなされた。
何故みんなこの旨さが分からないのか。みんなこそ味覚がおかしいのではないだろうか。
そんな事を思いながらコンビニでコアラのワルツを買って店から出る。
店から出ると門川が俺を待っていた。
「あっ、門川先輩じゃないっすか。どうしたんすか? こんな所で。学校はどうしたんすか? 」
「俺かい? 俺は上手く学校の先生を巻いて学校から出てきた。まあこれで通算126回目だよ。その時に君がコンビニにいたからちょっと待ってた。君は遅刻かい? 」
「まぁそんな所です。ってか先輩悪っすね」
「まぁ俺天才だしね」
うざっ! 何が”まぁ俺天才だしね”だ!チョーうざっ! やっぱ俺この人の事大っ嫌い。
「ははっ、まぁそう”うぜぇ”みたいな顔するなよ」
彼はそう言って学校とは反対方向の商店街方面へ歩き出す。
「あれ? そっちは学校じゃないっすよ」
「知ってるよ。君よりかは学校に長くいるんだ。それぐらいは分かる。ちょっと部活動で必要な事があるから。先に行ってていいよ」
彼だんだんと学校から遠ざかっていく。遠ざかっていっても彼の存在は大きい。
俺はそんな彼を見送ってから学校に登校した。
はい!今回出てきたのは柚子木くんのお家に一緒に住んでいる狐木ココちゃんです。
こんなキャラは前から書きたいと思っていたのでかけて嬉しいです。そんな訳で
狐木 ココ 年齢不詳
きつねぎ ここ
身体/身長172センチと大きめ。体重は0キロから200キロまで変更可能。ちなみに見た目は変更不可。
髪は金髪で顔は童顔
狐耳に尻尾もある。ふさふさ。この物語の巨乳ランキングTOP3。多分Gか、Hカップ。
性格/恥ずかしがり屋。でも献身的なサポート得意。
好きな物/狐。キツネ色。あの人。
過去/ 生きていた頃:???←話で暴かれます
今:柚子木くんの母方の家系は代々見えちゃうらしくてお母さんにも見えちゃった。
その時に家の地縛霊だったココは強い力で地縛されていて、
”まあ、光牙も小さい頃からたまに見慣れてたみたいだし怖がらないだろう。それに害は無いみたいだし!優しいし、可愛いから一緒に住ませちゃっても大丈夫っしょ”
的なノリでお母さんがココと契約した。(現実的な)
契約内容は強制成仏させない代わりにここに光牙を住ませろというもの。
ちなみに侍女は契約内容には無く、ココが長年一人で、久しぶりに一人じゃなくなって舞い上がっちゃって勝手にしているだけ。