その名はG・H・B! ”4月30日”
はい、Gヘッドです。爺でございます。えー、今回は少々文字数が少ないですが、許してくだちゃい!
じゃあ柚子木くん。二人で行きませんか?
そう、朝、俺はそんなことを言われた。憧れの女の子である白浜と二人きりになれるチャンスである。そして、今、まさにその待ち望んでいた二人きりタイムである。俺たちの教室から白浜が行きたいと言っていた部活の活動部屋までの短い道のりだが、恋という長い道のりは積み重ね。この短い道のりも積み重ねればいずれかは……!
一歩一歩前進‼︎それが恋の必勝道‼︎
……と言っても今までの俺の恋の成功例は一つもありゃしない。
じろじろと変な事を思いながら白浜を見ている俺はいわば変態であろう。だが、それも恋の試練! すまぬ、白浜よ、俺は変態なんだ!
そんな事をよそに白浜はドンドン部室へ進んで行く。そして俺の妄想もドンドン進む。
校舎の端のある部屋の前で白浜はスタッと止まった。
扉には紙が貼っており、”部外者入るべからず”と書いてある。そしてその紙の右下には”GHB”と書いてある。GHBとは何だろうか。
「柚子木くん! ここです! 」
白浜はそう言うと教室をバーンと紹介した。
見てわかるわっ!と思わず言いたくなるがあくまでこれは彼女の純粋さと可愛さの賜物なのであえて言わない。
「へぇ〜すご〜い。ここは何するところなの〜」
俺は少々面倒くさいので棒読みで返答する。
「えっ、あの、何するのかは……ぶ、部長さんから直接話してもらいましょう!」
あれ? 白浜さん? 貴方わからずにここに来たの? 将来”お菓子上げるよー”で誘拐されるんじゃないのか? そう思いながら白浜の未来が危ういと察する俺であった。
白浜は扉をそーっと開ける。
「あのー門川お兄ちゃんいるー? 」
お兄ちゃん? 白浜にはお兄ちゃんがいるのか? そんな事を思っていると中から男子生徒が現れる。高3のネクタイをしている。
「ああ、白浜か! 来てくれたんだ。ってか校内では”先輩”だろ。ん? 隣の君は誰だい? 」
「俺は柚子木って言います。よろしくッス」
そう言って俺はペコッと頭を下げる。
「柚子木くんって言うのか。俺はこのGHBの部長の門川春之って言うんだ。よろしく! 」
門川という人はそう言うと俺と握手をした。
「あの、門川先輩に聞きたいんですけど、その、GHBって何ですか? 」
「ああ、GHBってのは、”現実逃避したい人の為の部”って意味なんだ。まぁ、逃げ場所的な意味なんだ。って言っても部活動の大体は遊ぶ事だし、部内の目標も”青春をする‼︎”だからね」
は?俺はこの人の話を聞いていて正直飽きてれていた。この部活に入る事はヒモ人間にする事と一致していると。そう俺は悟った。
「あの、それに意味あるんですかね? 」
「うん! あるよ。楽しむ事だよ。そう、人生でたった一回の高校生活を楽しむのさ」
この男はこれを本気で言っていた。目の奥が本気でそう言っていた。その目には彼の高校生活3年間分の経験があるようにも感じられた。
俺はこの言動に魅せられた。
俺は中学の頃までずっと喧嘩ばっかしてた。喧嘩の事しか頭にない喧嘩バカ。やりたいように、荒れたいように荒れる事ができる。そんな喧嘩とどこか同じような気がしてしまった。
GHBか……。
面白そうだ。
はい!今回は新しく出た門川春之先輩です!初の高3キャラということです。
門川 春之 高三
かどかわ はるゆき
身体/181センチと大きめ。体重63キロ。
顔はとても標準的 天才だけど何故かいつもくだらないことばかりにその才能を発揮!ちなみにIQ236 身体能力は並
性格/変態 隠れドS 非常に厄介な相手
好きな物/優越感。漫画。GHBの部員。
過去/この物語で数少ない過去に何もなかった人の一人 。というより、誰にも話さない。もしかしたら今後あるかも……。
白浜との関係/家のお隣さんで小さい頃から一緒に遊んでいたから懐かれてしまった。