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こんな奴でも青春したいっ‼︎  作者: Gヘッド
episode1.5西枝聖
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荷物を運ぶ二人

はい!Gヘッドです。

前回、この回で終わると言っておきながら、この回で終わりませんでした。多分次で西枝くん小編が終わると思います。

どうもすいません。



「では、今から、西枝くんを”漢”にする会議を始めます! 」


白浜が元気な声でみんなに呼びかける。


「あら〜なんで私達も会議に参加するの〜?今回は柚子木くんと白浜さんの初の愛の共同作業じゃないの〜? 」


「こらっ、そこ! 広路先輩! 茶化さない!私達はGHBの仲間でしょう! 」


「いやっ、でも、その、一応しきたりなんで私達は……」


「まあまあ、神崎先輩そう言わずに。今皆さんに来てもらったのはあくまで参考なんで」


「あれ? 柚子木、春(門川春之)が来てないみたいだぞ」


「いや、これでいいんです。今回は女性である先輩達の意見を聞きたいんです」


「でっ、でも、なんでなんでしょうか」


神崎先輩が俺達二人に質問する。そこで白浜は”よくぞ聞いてくれました”と言わんばかりに後ろのホワイトボードをどーん! と裏返すと白浜はホワイトボードに書いてあることを説明する。








ー2時間前の昼休みー


「白浜、西枝の件なんだけど、ちょっといいか?」


「はい。いいですよ。私もちょうど今、柚子木くんに話そうと思っていましたから」


俺は白浜を連れて屋上にいく。


この学校の屋上は緑の柵で囲まれている。そこからは学校の校庭から、校舎裏まで見ることができる。風が心地よい。


「柚子木くん。私も一晩中考えてみたんですけど、”漢”っていうのはやっぱり筋肉ムキムキで、汗を凄いかいてそうな人だと思います」


まあ、予想通りの答えである。


俺は校舎裏を見ながら白浜に質問をした。


「なぁ、白浜、お前視力どんくらいだ? 」


俺が唐突に聞くと白浜は少し動揺したが、白浜は自分の視力が1はあると言った。


「あの、柚子木くん。視力がどうしたんですか? 」


「ああ、お前が思う”漢”って言うのは今、校庭を走っている野球部見たいなのだろ?」


俺はそう言いながら、校庭で昼練している野球部を指差した。


「はい、そうですけど……」


「あのさ、俺が思うのはこういうことよ。」


俺はそう言うと校舎裏の柵の方に行く。そして白浜に”あれを見てごらん”と言うような合図で白浜に見せた。


俺が見せたのは体育館倉庫から荷物を取り出していた何処かの男子生徒と女子生徒である。二人とも荷物を持っているが、とても重そうである。。二人はどこかへ荷物を運ぶようだ。


「あれの何処が”漢”なんですか? 」


「まぁ、見てろって」


俺がカッコよくそう言うと白浜は二人を目で追う。


歩いていると女子生徒は一旦止まった。疲れてしまったようだ。


ここまでは俺の予想通りである。


そしたらその男子生徒は女子生徒を負ぶった。


うん。予想通り、男子生徒は女子生徒の荷物を持……あれ? 持っているんじゃなくて負ぶってる?


その男子生徒は一見普通の男子生徒だったが、めっちゃ筋肉質であるという思わぬ事態が発生してしまった。あっ、漢だけど……そういう漢じゃなくて……。


あれ? 俺の予想では、この後男子生徒が女子生徒の荷物を持つと言う感じだったんだが。「見てみろって」とかめっちゃ決めて言ってみたのにまさかの予想を外したとは、恥ずかしい!


白浜は今の男子生徒と女子生徒の二人の行動を見てこう言った。


「なるほど! 柚子木くんはこういう事を言いたかったんですね。”漢”とは外面的なたくましさではなく、心の優しさだと! そうですよね? 」


「う、うん。そうだよ。あははは」


まぁ、なんとか恥ずかしい事は無くてよかった。安心安心。冷や汗めっちゃかいたわ。

でも俺が言いたいのは女性に対して優しく出来る男こそ、”漢”であると。


「あっ、そうだこれ渡しておくわ」


「これは何ですか? 」


「まぁ読んで見ろ」


俺はある書類を白浜に渡すと教室へと帰った。


風が吹いていた。その風は追い風となるのか向かい風となるのか。


太陽はいつでも照らしてる。


柚子の木はそんな太陽の光をいっぱい浴びて育ってる。


そんな太陽の光をいっぱい浴びて育った実が、浴びた分の太陽の光を他の人に浴びせるだろう。














「つ〜ま〜り〜私達が思う”漢”とは心の優しさだと思うんですけど、どう思いますか? 」


「あ〜うん、いいんじゃない」


「五条先輩! そんな空っぽの返事じゃダメです! 」


「まぁ〜二人がそう思いなら〜それで〜いいんじゃない〜」


広路先輩そう言うとあくびをした。


このヒモ人間め! 協力しようという気は無いのか?


「よし‼︎ じゃあ柚子木くんこの作戦で行きます。」


白浜はそう言うと俺に紙を渡してきた。


そう上手くいくとは思わないんだが……。

えー今回は、西枝くんを紹介したいと思います。



西枝 聖 高一

にしえだ ひじり


身体/155センチと結構小さい。体重は44とまぁ身長にあった感じ。顔は童顔で、女装させると女の子になる。 柚子木くんいわく、”女の子にあれがついただけ”


性格/モジモジしている。女々しい。

女々しくて、辛いよ〜


好きな物/筋肉。お菓子。


悩み/漢っぽくなりたい!僕は男だ‼︎

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