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機甲女学園ステラソフィア  作者: 波邇夜須
スヴェトの脅威:最強最優の使徒
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第31話:Čiňte Pokání! Nebeské Království je Blízko!

Čiňte Pokání! Nebeské Království je Blízko!

    -悔い改めよ。天の国は近づいた-

アルビオン海賊団が持つ、いくつかの拠点――その1つ。

マーリカ達は”ケイ島”と呼ぶ無人島で、ŠÁRKAとスヴェト教団の戦いが行われていた。

『うぉう!? ちょこまかと……ッ!』

『しかと見よ、しかと感じよ、天使装騎アモンよ』

『そうは言いますけど!』

四方八方からの散発的な攻撃に、天使装騎マルコシアスは平然とした態度。

しかし、どう考えても相手のペースに乗せられていることに天使装騎アモンは焦りを隠せない。

『や、やっぱり、相手のグラウンドで戦うのは、その、不利なんじゃ……』

『想像以上のギミックですね……文字で表現するのは骨が折れそうだけどね』

途端、天使装騎パイモンと天使装騎アスタロスを引き裂くように岩が空から降って来る。

『ちぃ、まさか私達の連れてきた船団も役に立たないとは思いませんでした』

天使装騎ベリアルが思わず悪態をついてしまう。

それも仕方ないだろう。

本来であれば島を包囲し、そのまま殲滅する手はずが、予想以上に強固で強力な防衛設備とŠÁRKAやアルビオン海賊団のゲリラ戦法に手をこまねいていたからだ。

それは、船舶も変わりなく、神出鬼没に現れては攻撃を仕掛けてくるゴッド・セイヴ・ザ・クイーン号に翻弄され、ろくに近づくこともできていない。

「隙アリ! そこだっ!」

『きゃっ!?』

天使装騎グレモリーの目の前に現れた黒い機甲装騎――ビェトカのピトフーイDだ。

その手に伸びる霊子鎖剣ドラクの一撃が天使装騎グレモリーへと払われた瞬間、その刃を1騎の機甲装騎が受け止めた。

『た、助かりました……』

天使装騎グレモリーに加勢した装騎の姿を見て、ビェトカの目が大きく見開かれる。

「いえ、隠し通路や仕掛け岩がたくさんあります。気をつけて下さい」

流れるような装甲、獣のような脚、身に纏う武具は唯一無二。

その場にいる誰もがその姿を見間違えるはずはない。

「その、装騎……」

ビェトカは呆気にとられる暇もない。

一瞬後に閃いたのは、両使短剣サモロストの一振り。

「危ないわよ!」

装士フーシーが装騎ピトフーイDを引っ張ったことでその一撃は回避できた。

だが、助けたイザナもその姿を見て信じられないと言う思いで一杯。

『驚くのも無理はありませんね。では、貴女達に紹介しましょう……我々の新たなる仲間、天使ミシャンドラの名を与えられし新たなる使徒、その名も……』

「スズ、メ……」

紛れもなくそこに立つのは装騎スパローTA。

『ええ、サエズリ・スズメ――彼女が新たな使徒です』

「…………いや、冗談っしょ、ニセモンでしょ!? 鹵獲したスパローに誰か別人でも乗せて――」

「ビェトカ、スパローに乗っているのは他の誰でもない。私です」

拳を突き出す装騎ピトフーイDに、装騎スパローTAがスズメの声で言った。

「今からビェトカ……いえ、ŠÁRKAの皆さんに伝えます。私、使徒サエズリ・スズメは全力でアナタ達を叩き潰します!」


それはメガフロートでの戦いの後。

「スズメさん、スズメさん!」

天使装騎バエルを斬り裂いたその一撃を放った直後、急に倒れた装騎スパローTA。

その中から引っ張り出されたスズメの容体は非常に悪かった。

「全身の青黒い筋……アズルの中毒症状か」

「使徒シモーヌ、冷静に分析している場合ではありません! 早く治療しないとスズメさんが――!」

「殺してしまえばいいのだわ」

「使徒ヨハンナっ!」

「使徒長を――いいえ、お姉さまを殺したやつなんて死んでしまえばいいのだわ!」

使徒ヨハンナの目に宿る強烈な怒り。

それもそのはず、使徒ヨハンナにとって使徒長ジェレミィはリーダーというだけではなく、血のつながった実の姉妹だったからだ。

「ですけど、使徒長だって彼女が死ぬことを望んでは――」

「死人に口無し。死者に尋ねるなど、無意味」

「では多数決を。サエズリ・スズメを生かすべきか、否か」

「使徒ヨハンナ、生かしておく意味がないのだわ」

「使徒フェリパだ。殺すのは許さない」

「使徒パトラス! あれほどの騎使をこんな殺し方するなんて認めねえ」

「使徒シモーヌ。始末するべき」

「使徒マチア、わたしは助けます! 絶対に!」

「使徒ナーサリィ、使徒マシュ――貴女たちは?」

「わ、わたしには、人を殺す、とか、生かす、とか、そんな選択は……」

「私も、です……。正直、どうすればいいのか」

「使徒ユーディ、貴様は?」

「…………本音を言うと、殺したい」

「3:3か――結論が出ないようであれば」

「生かセ……」

突如響いた見知らぬ声に、使徒たちに緊張が走る。

いや、それは彼女たちの知らない人物ではなかった。

「たしか、グラーシャ・ラボラスの使徒」

「ハイェル・ジュダ、ダ」

「今あんた、こいつを生かせって言ったのだわ?」

「アア、殺すナ」

「…………4:3か」

「結論は出ましたね、ではスズメさんは医療施設へ輸送します! わたしのグレモリーの力でアズルを放出させられればこれ以上悪いことにはならないはず……早くしないと」

「わたしもついていくよ! 急ぐんだろ? 早くいくよ使徒マチア!」

「ありがとうございます、使徒フェリパ!」

走り去った使徒マチアと使徒フェリパを見送り、使徒ユーディは静かに口を開く。

「使徒ジュダ――あなたの情報は見させてもらいました」

使徒ユーディの言葉には、使徒ジュダがあんなことを言った理由が分からないというニュアンスが含まれていた。

なぜなら――

「血と戦いに塗れたあなたの経歴……殺戮の限りを尽くした過去を持つあなたが人の命を救おうなど」

「だからコソ、ダ……ワが人生ハ、戦イと殺シの中にアッタ……ダガ……彼女、使徒長トでアイ――ソシテ、彼女のココロザシに、胸を、ウたれタ。ユエに……殺すナと」

「それほどの殺気を纏いながら言うことですか」

使徒ジュダは服の袖で顔を隠す。

「しっかしまさか使徒長がブッコロされちまうなんてよォ」

「ほんとに……ほんとにあんなヤツ、生かしておく意味なんて……ッ」

「……今思えば使徒長は、この戦いで死ぬことを予感していた――そんな気がします」

「は? お姉さまがそんな――」

「次の作戦が最後、か……」

それは、メガフロートでの作戦が決まった後の使徒長ジェレミィの言葉だった。

「それと、こんな指示も」

「指示?」

「"私に何かあった時は使徒ユーディが使徒長代理を務めること"。そして……"捕虜を得た場合、その者を使徒の間へ連れてくること"」

その翌日、使徒の間。

「サエズリ・スズメ、ピトフーイ一派はどこへ逃げた」

「わかりません」

マチアに押された車椅子に乗るのは目を覚ましたばかりのスズメの姿。

いまだ消耗しきっているスズメだが、使徒シモーヌの問いに弱さを感じさせない強い声で言った。

「お前は、自分の立場が分かっているのか?」

「分からないものは分からないですから」

「追跡している司祭たちの報告によると、巨大な船に引き上げられたという報告もありますが、そのことについて何か知っていることは?」

「さあ?」

しらばっくれるスズメの態度に、最初にしびれを切らしたのは言うまでもなく使徒ヨハンナ。

「ふざけるんじゃないのだわ! 本当ならば殺しているところを情けで助けてあげたというのに! 話さないと言うのならアンタに生きてる意味なんてないのだわ! 殺してやる――わたくしが殺してやるのだわ!」

「待ってください、使徒ヨハンナ!」

「落ち着きなって使徒ヨハンナ!!」

怒りの形相を浮かべる使徒ヨハンナを使徒マチアと使徒フェリパが必死で抑える。

「スズメさん、知っていることだけでも、教えてください!」

マチアの言葉にも、スズメは答えない。

そんな時――

『静まりなさい』

使徒の間に声が響き渡った。

雷に打たれたように姿勢を正す使徒達。

「誰、ですか……?」

その声は、使徒の間の奥――幕が降りた舞台の向こうから聞こえていた。

「預言者、様……」

使徒ユーディが思わずつぶやく。

「預言者、ですか?」

「わたし達スヴェト教団の最高位――神の声を聴き、それを伝える者……本来であれば使徒長しかお声を聴くことはかなわない存在……ですのに」

『使徒長ジェレミィの事は残念です。されど、我々は先へ進まないといけない。そうですね?』

「はっ、邪魔者――ピトフーイ一派を下し、新世界を実現する。それがわたし達スヴェト教団起源派の使命です」

『では、その為の命を預言者の名の許に下す。サエズリ・スズメを使徒の列に加えなさい』

「サエズリ・スズメを!?」

「そんなの――」

「そんなの私が受け入れるとでも?」

言葉を遮られスズメをにらみつける使徒ヨハンナを無視して会話は続く。

『使徒長ジェレミィは、とても誇り高く、とても真摯な人だった。ですが、私は違う。私達は貴女の関係者――その多くの情報を手に入れ、すでに監視下に置いています。その意味が解りますね?』

「脅して、仲間にするつもりですか?」

『方法としてはそうなってしまいますね』

「世界を、人々を救うのがアナタ達の目的なのに?」

『その通り。そしてその新世界は、死者でさえ救うことができる。使徒長ジェレミィはその高潔さ故、無闇な殺生を避けていただけ――手を出そうと思えばいくらでもできたのです』

しかし、そんな使徒長ジェレミィはもうこの世にはいない。

「人質を使って従わせようと――」

『逆に言えば、貴女が使徒の名を受けるだけで貴女のご家族ご友人の無事は保証します』

「ŠÁRKAは?」

『貴女の仲間達ですね。敵対してくるのであれば保証はできませんが――もし、貴女自身が我々と同じ使徒になったのであれば――貴女自身の手でどうとでもできますよ』

「……そういう、ことですか」

もしここで断れば、彼女の言うように家族や友人に危害を加えられるか、あるいは自分自身に危害が加えられるか……。

そう考えると、ある程度の自由を得てビェトカ達とも接触できる使徒という立場にいた方がいいのではないか。

『どうします? 選択は貴女に』

「――――わかりました。ただし、一つ条件があります」

「条件なんて要求するのだわ!? なんて図々しい!」

「いえ、アナタ達にも得がある条件だと思いますよ?」

『それは?』

「それは、ŠÁRKAを全力で叩き潰すことです」

そう断言したスズメの瞳は、どこまでも真っ直ぐだった。


「なかなか楽しい島でしたよ。複雑な地形に罠や隠し通路……なかなかのニンジャワールドです」

「スズメ……冗談っしょ! 何か意図があるはず――それを読み取れればッ!」

「いいえ、言った通りです! 私はŠÁRKAを全力で潰します!!」

装騎スパローTAの両使短剣サモロストが閃く。

それを受け止めたビェトカは、その刃に篭った冗談抜きの本気の重みを感じた。

「ですからビェトカ……私を、私達を本気で殺す気でかかってきてください!!」

「……ッ!!」

思いっきり力を込めた装騎ピトフーイDの一払いを合図に、装騎スパローTAと装騎ピトフーイDは弾けるように距離を取る。

「チッ、とりあえずアレコレ考えるのは後回し! 本気のスズメには、コッチも本気を出さないと――勝てないッ!」

いまだスズメの意図は読めないが、ただ分かるのは言葉通り本気で襲い掛かってきているということだけ。

となれば、全力で迎え撃たなければ勝ち目はない。

そう覚悟したビェトカは装騎スパローTAをにらみつけた。

「さぁ、ビェトカ。殺し合いましょう!」

弾け飛ぶように駆け出す装騎スパローTA。

その標的は装騎ピトフーイD。

「援護するわ」

装士フーシーが両手に構えたバトルライフル・ソウコクを連射(フルオート)でぶっ放す。

その狙いは的確――アズルを纏った弾丸の威力は驚異的。

まともに受ければただでは済まない――が、

『させません……!』

アズルの風が吹いた。

その風にまかれて装士フーシーの放った弾丸は明後日の方向へと飛んでいく。

天使装騎グレモリーのアズル操作コントロール能力を利用した防御技だ。

『で、できた!』

「安堵してる場合じゃありませんよ!」

「やるわよ、ワタシ!」

そして、正面から装騎スパローTAと装騎ピトフーイの刃が交差――しない。

装騎スパローTAが急旋回すると、装騎ピトフーイDの脇を通り抜け、背後に回った。

空振る霊子鎖剣ドラクに、装士フーシーが援護しようと武器を霊子短剣アメノムラクモへ持ち替え前へ出るが、

『邪魔はさせないよ!』

それを阻んだのは天使装騎アモン。

「ビェトカ……っ!」

「ヘーキヘーキっ!」

装騎スパローTAに背後を取られて尚、どこか余裕を見せるビェトカ。

何故なら……

「藪から蛇にご注意くださいってね!」

空ぶった霊子鎖剣ドラクは、首を伸ばすとその刃先を装騎スパローTAへとしっかり向けていた。

「……っ!!」

鋭い毒牙を装騎スパローTAは両使短剣サモロストで弾き飛ばす。

その頃には、装騎ピトフーイDは装騎スパローTAをしっかり正面へと見据えていた。

「私の奇襲を読んで、敢えて背後うしろに回らせましたね」

「そう気付いたからこそ、ワタシの攻撃に対応できたんでしょ?」

「ですが、この至近距離……ドラクを手元に戻すには――――時間がかかり過ぎます!」

「んなこと、わかってるって!」

装騎ピトフーイDは、左の拳を固める。

そして、装騎スパローTAの右拳目掛けて思いっきり突き出した。

「ヤークトイェーガー!」

「ドラク!」

今度は装騎スパローTA左腕部のヤークトイェーガーと装騎ピトフーイD右手の霊子鎖剣ドラクが交差し、火花を散らす。

「ビェトカ、足が来るわよ足が!」

「わかってる!」

天使装騎アモンと戦いながらも必死で叫ぶイザナに、ビェトカは頷く。

「そっちが足なら……こっちは頭ジャン!」

装騎スパローTAの蹴りが放たれるとほぼ同時、装騎ピトフーイDは相手にもたれかかるかのように、思いっきり頭突いた。

勢い余って地面に倒れる装騎スパローTAと装騎ピトフーイD。

『スズメさん!』

さすがに危険と感じたのか、天使装騎グレモリーが装騎スパローTAへ駆け寄ってくる。

「……マチアちゃん、そろそろ時間ですよね?」

『あっ、はい! そうです』

「時間……?」

突然、島に衝撃が走った。

「な、ナニナニナニ!?」

周囲の大地がめくれ上がり、土砂を巻き上げ、爆炎を吹き出す。

いや違う。

「っ、アルジュビェタ! 敵艦隊からの砲撃だ! スヴェトの奴ら、デタラメに島を撃ちまくっている!」

「なっ、時間ってそういう!」

「はい、タイムオーバーです。思った以上に粘ってくれたお陰でこちらも強硬手段に出ざるを得なくなりました」

絶え間なく降り注ぐ砲弾に小さな島が耕されるよう、岸辺から順に次々と抉られていく。

それは、仲間であるはずのスズメや他の使徒の存在も考慮しない、容赦なく遠慮なく敵を刈り取るためだけの数に任せた砲撃だった。

「アルジュビェタ、撤退だ。最初に決めた逃走ルートを覚えてるな?」

「モチよ。聞こえたっしょ、ŠÁRKA撤退! なんとか逃げ切って合流ポイントまで来なさい!」

「島の奥に……? 船で逃げるんじゃないんですか?」

『スズメさん、追撃するんですか!?』

「当然です! いいですか、チャンスがある時に徹底的に潰さないと――ビェトカは殺せませんよ!」

『まって、わ、わたしも……キャッ』

装騎スパローTAの後を天使装騎グレモリーが追おうとするが、砲弾の雨に阻まれ満足に動けない。

装騎スパローTAはそれを物ともせずに進んでいくから尚更だ。

『我ガ、追うゥ。使徒グレモリィイは退却ヲォ』

天使装騎グラーシャ・ラボラスは霧散化すると装騎スパローTAを追い、島の中央へと進む。

島中央に聳える小高い山の内部。

岩岩に囲まれた空間の奥から、剣戟の音が響いてくる。

『此処ハ……』

天使装騎グラーシャ・ラボラスは思わず感嘆の声をあげた。

洞窟のその奥に広がるのは、青く波を立てる海水の通路。

外海と繋がる天然の船渠ドックだった。

「ムニェシーツ・ジェザチュカ!!」

装騎スパローTAの閃きが、装騎ピトフーイDを狙う。

「チィ、やっぱりスズメは……強いっ。イザナ!」

「行くわよ……カマイタチ」

「っ!! ヤークトイェーガー!!」

装士フーシーの一撃も装騎スパローTAには通じない。

二対一だと言うのに……いや、だからこそスズメに対して決定打を打つことができなかった。

「どうしたんですか、ビェトカ、イザナちゃん! 私を本気で殺すつもりで戦わないと――死にますよ」

まだまだ不完全なビェトカとイザナの連携。

相手がスズメだということからくる遠慮。

逆境であればあるほど速さを増す装騎スパローTAの動き。

結果、ビェトカとイザナの二人を相手にしながらも、スズメが戦いの流れを支配していた。

『手ヲ……カそう』

「助かります、ジュダさん」

さらに天使装騎グラーシャ・ラボラスも合流し、勢いは完全にスズメ達のもの。

だったのだが……

「てぇー!」

不意に轟く爆音と爆炎。

流れる海水が激しく波を立て、一隻の船が姿を現わす。

「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン号……っ!」

ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン号の砲撃が装騎スパローTAと天使装騎グラーシャ・ラボラスに襲いかかる。

咄嗟に防御行動を取る装騎スパローTAと天使装騎グラーシャ・ラボラス。

爆音が鳴り止んだ後――そこにゴッド・セイヴ・ザ・クイーン号とビェトカ達の姿は無かった。

挿絵(By みてみん)

SSSSS-第二十回-

アラモード「サエズリ・スズメ、スヴェト教団への協力を表明、ですか……これは非常にマズいですよぉ!」

リン「落ち着きなさい」

アラモード「カラスバ先輩は落ち着き過ぎです! まさか、スズメちゃんがŠÁRKAの敵になるなんて」

リン「理由はいろいろ考えられそうね。一番手っ取り早いのは人質か」

アラモード「カラスバ先輩は最近何してるんですか!? 裏で何かしてるみたいですけどそろそろ動いてもらわないとスズメちゃん達が!」

リン「わかってるわかってる。フランもアラモードもせっかち過ぎよ……ね、アナタもそう思うでしょ?」

???「そうね。安心するのだわ、準備は順調――あのクソッタレ共に一泡吹かせてやるのだわ」

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