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機甲女学園ステラソフィア  作者: 波邇夜須
スヴェトの脅威:最強最優の使徒
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第25話:Moudrostí a Poučením jen Hlupák Pohrdá

Moudrostí a Poučením jen Hlupák Pohrdá

  -無知な者は知恵をも諭しをも侮る-

「ちょっとスズメー! あのイザナとか言うヤツとソリが合わない!」

「ちょっとスズメー! あのピトフーイとか言うヤツとソリが合わない!」

仲間も増え、ŠÁRKAの基地も大所帯になってきた。

そんな今、しばしばこう言う事態も発生する。

「タイミングはバッチリじゃないですか」

スズメにそう言われ、ビェトカとイザナは一瞬互いに顔を見合わせる。

だが、すぐにプイとそっぽを向くとスズメに向き直った。

「で、何があったんですか?」

"正直どうでもいい"と内心思いながらも、スズメはとりあえず尋ねる。

「いやね、これから一緒に戦うナカマだからと思って2人シュミレーターしてたんだけど」

「シミュレーター」

「っ、ほらこのカンジ! 戦闘中ずっとグチグチグチグチ」

「そうは言っても、アナタの戦い方は粗すぎるわ。まさか私のいない間こんなヤツとスズメがチームを組まされてたかと思うと不憫で不憫で」

「ナニ言ってんの!? ワタシとスズメはチョーサイコーなコンビなんですぅー!」

「はぁ? スズメとのコンビネーションだったら私との方が一番よ」

「そんなくだらないことでケンカしてたんですか?」

「「とても重要なことなの!!!!」」

スズメは思わずため息をついてしまう。

一応は自分のことらしいのだが、スズメはどうでもいい痴話喧嘩を聞いているような気分になっていた。

しかし、放っておいたところでこの2人が大人しくなるとも思えない。

何か発散する必要がありそうだ……暫く考えた末、スズメは言った。

「それでは、どちらが私のパートナーにふさわしいか選手権を開催しましょう」

「なるほどね。勝負に勝った方がスズメの最高のパートナーってワケね!」

「さすがスズメ……よく考えたわね。任せなさい。期待は裏切らないわ」

(うわぁ……思いのほか本気すぎて引きます)

かくして、サエズリ・スズメのパートナー選手権が開催されることになったのだった。

「という事で司会は私、フェヘール・ゲルトルード」

「アシスタントはスズメちゃんのヒロイン☆ミス・ムーンライトでお送りするよ!」

目に見えてノリノリのミス・ムーンライトに、表情や言葉こそ淡々としているがどこか積極的なゲルダ。

この2人が司会進行を行うらしい。

「そして今回は! スズメちゃんに関する様々な難題を用意するために協力してくれた方々を特別審査員としてお招きしました!」

ミス・ムーンライトは「審査員席」と書かれた席へ手を向ける。

「"スズ姉のことはアタシに任さなさい!"サエズリ・ツバメちゃん!」

「当然よ」

「"ブローウィングのかわいい後輩!"オオルリ・アオノちゃん!」

「よろしくでありますよ」

「"スズメちゃんも認める好敵手!"カシーネ・アマレロちゃん!」

「こ、好敵手だなんて……」

「"極秘ルートからの情報ならば任せておけ"チューリップ・フランデレンさん!」

「せっかくだ。レミュールから聞いた話でもしようか」

「そして、一言"にゃあ"ということで、飼い猫のフニャトちゃん」

「にゃあ("ちゃん"じゃないと言っている)」

「今回の選手権……なかなか楽しいことになりそうだな」

そうそうたる(?)メンバーを眺め、どこか満足するようにゲルダは頷いた。

「今回は全部で3つのコーナーをご用意させて頂きましたー! 」

ミス・ムーンライトに促され、ピピがホワイトボードを押してくる。

そこには「スズメちゃん基礎問題」「スズメちゃん周辺問題」「スズメちゃん問答」と3つの表題が書かれていた。

「これら3つの課題を終えて、1番ポイントが高かった方がベストパートナー・オブ・ザ・スズメの栄冠を手にすることができるの!」

「燃えてきたわ!」

「ふっ……余裕よ余裕」


"スズメちゃん基礎問題"

「それでは最初はー、スズメちゃん基礎問題! ここでは、早押し形式でスズメちゃんに関する基礎的な問題が出題されます!」

「早押しね。イージャン、やったロージャン!」

「私に勝てるかしらね? ふふふ」

「1問正解で100点! 合計5問なので全部正解すれば500点のポイントがもらえます!」

「なにごとも始めが肝心だ。幸先のいいスタートダッシュを願うよ」

「では第1問! スズメちゃんの誕生日は? 」

真っ先にボタンを押したのはイザナだ。

「6月15日。国民の常識よ」

「正解! イザナ選手に100ポイント!」

「く……早いッ」

「これでも早押しクイズは得意なのよ」

イザナの脳裏に浮かぶサエズリ・スズメ研究会での活動の数々。

ありがとうヘレネ先輩、ありがとうサツキ先輩。

「それでは第2問! スズメちゃんの装騎スパロー。今何代目?」

「えっと……トライアゲインだから3代目!?」

「スパロー、セカンドレイド、1,5、トライアゲイン、フォースだから全部で5代ね」

「両者とも残念! 正解は今使っているトライアゲインは4代目なので4代目でしたー」

「「ひっかけかよ!!!」」

いろんな意味でひっかけだった。

「では気を取り直して、第3問。スズメちゃんの好きなお菓子は――」

「ひのきの林っショ!」

「ですが、スズメちゃんの好きなデザートは?」

「マンゴープリン……」

「正解! イザナ選手に100ポイント!」

「えー、ズルい!!」

「ふっ、問題をちゃんと聞かないからよ」

「続けて第4問! スズメちゃんの好きな飲み物はアムリタ・ソーダ。しかし全然飲みません。何故?」

「酔って暴れるからよ」

「暴れるの!? 炭酸で!!?? ナニソレ初耳!」

「リサーチ不足ねビィェートカァー」

「うっざ」

全力で煽ってくるイザナに、ビェトカは苛立ちが隠せない。

「それでは最終問題第5問! スズメちゃんの――――スリーサイズは?」

「わかるか!」

「B72W62H74」

「迷いなく!?」

「正解! イザナ選手に100ポイント!! と言うことで、一回戦はイザナ選手400ポイント、トカぽよ選手0ポイントという結果になりました!」

「アルジュビェタ……まさかの0ポイントか。まぁ頑張れ」

「司会者も半ば見放しているような態度ですが、このまま二回戦に行ってみましょう!」


"スズメちゃん周辺問題"

「次はスズメちゃん周辺問題! スズメちゃんの周りで起きた出来事についての問題が出ます!」

「真にスズメのパートナーを目指すのであれば、その周囲の情報も知っていなくてはならい。そういうことだな」

「それでは行きまーす! 第1問! スズメちゃんの大切な人、それは誰?」

「私でしょ」

「バカかな? ハズレでーす」

「は?」

「アナヒトちゃんっしょ!!」

ミス・ムーンライトにバカにされ、イザナがにらみつける傍でビェトカが勢いよく答える。

「正解です! トカぽよ選手に100ポイントです!」

「よっしゃ!」

「アナヒト……いつの間にかライバル出現ね……」

アナヒトに対して人知れず対抗心を燃やすイザナをよそに第2問。

「スズメちゃんの好きなニャオニャンニャー。その新エピソードのタイトルが発表されました! そのタイトルは?」

「ニャオニャンニャー!? 毎回見てるけど……えっと…………」

「ニャンニャーバース編よ!」

「正解です! イザナ選手に100ポイントぉ!」

「毎週スズメと一緒に見てたのにッ」

「は? ナニソレ? まぢ裏山死刑なんですけど」

イザナの悔しさが込められた言葉に、なんとなくビェトカに優越感が湧き上がった。

だがポイント的にはビェトカの劣勢だ。

「それでは行きます第3問! つい先日、トカぽよ選手がスズメちゃんに怒鳴られました。その理由は?」

「はぁ? 何よこの問題。ピトフーイなら当てられて当然の問題じゃない! テコ入れ?」

「今更テコ入れしてもどうにもなりませーん!」

ミス・ムーンライトの言うように、イザナの500ポイント対ビェトカの100ポイントではビェトカが残り全問クリアしたところでイザナには追いつけない。

「確かにトカぽよ選手は答えられて当然の問題! もしも答えられなければ……楽しみだね! Sweet Dream!」

「えーっと、怒鳴られたこと!? クアルンゲの時は静かに説教されただけだしえーっと……」

「このバカがしそうなことでスズメに怒鳴られそうなこと……スズメが怒鳴るなんて……大ごとね」

瞬間、イザナは閃いた。

「ひのきの林よりもひいらぎの村の方が美味しいって言った?」

「あー、残念! 違います」

「ひのき、ひいらぎ……」

ふと、ビェトカの脳裏にある出来事が浮かんだ。

「お、フニャねこ、ひのきの林食べるかぁ?」

「に……にゃあ」

「イーからイーから。遠慮するなって」

「にゃ、にゃあ……」

ビェトカがフニャトにひのきの林を差し出すが、それにどうしても手をつけようとはしないフニャト。

クアルンゲの件があり、ビェトカを不信に思っている……訳ではなかった。

「何してるんですかァー!!」

不意にスズメがビェトカを殴り飛ばした。

「ナニナニナニゴト!?」

驚くビェトカをよそに、スズメはフニャトに駆け寄る。

「フニャちん、ひのきの林食べなかったよね……?」

「にゃあ」

「フニャちんえらいえらい。それに引き換えビェトカ……知能指数猫以下ですか!?」

「猫以下!?」

「ひのきの林はチョコレート菓子ですよ! それを猫にあげようとするなんて馬鹿ですか!? 愚かですよ愚か!!」

それから小一時間、猫に食べさせてはいけないものについての講義がはじまったのだった。

そして時間は現在へ戻る。

「……フニャトにひのきの林、チョコを上げようとしたから」

「正解です! トカぽよ選手に100ポイント!」

「アルジュビェタ、間違わなくて良かったな」

さすがにゲルダもそう言いたくなる。

「それでは次ね。第4問! トカぽよ選手のエピソードでニヤニヤしてるそこのイザナ選手! 実はイザナ選手もスズメちゃんに殴られたことがあります。さて何故でしょう?」

「私が、スズメに……? たくさんあるような、全然無いような……」

「このバカが、スズメに……? ありそうなこと多すぎてわかんなーい!」

頭を抱えるイザナとビェトカ。

「えっと……スズメのパンツを被ったから……?」

「えっ?」

「やっぱ今の無――」

「えっ?」

「アシスタントがドン引きして固まってしまったのだが」

ミス・ムーンライトもそうだが、それ以外から向けられる視線も痛い。

「いや、あれは一種のギャグでね。パーティーマインドっていうかね?」

「ああ……よく覚えてないですけどありましたね……思い出したら殴りたくなってきました」

「あ、ここで殴られたら私正解?」

「見苦しいな。次はアルジュビェタ選手のターンだ」

「えー、ワカンナイけどヘンな服着せようとしたとか?」

「ぴったんこカンカン! 正確には園児服をリーダーに着せようとして殴られたらしい。ダメ人間だな」

「スズメ、コイツと手切った方がよくない?」

「わ、悪気はないから……」

「そうそう、悪気はないのよ」

「イザナちゃん、さすがに怒るよ……?」

「申し訳ございません……」

「では第5問だ。周辺問題は此れでラスト……行くぞ」

ゲルダの言葉にビェトカとイザナは出題の時を待つ。

「リーダーが愛してやまないデータカードゲーム、ニャンニャーCBで、リーダーが最後に当てたレジェンドニャオニックレアカードは?」

「レアカード……ニャオニャンニャーのレアカード……」

「えー、わかんない! カード? ニャオニャンニャー?」

「上機嫌で見せびらかしてたのだが、忘れたのか?」

「えっ? もしかしてアンタら知ってる系!? じゃあつい最近!? まってまってちょっとまって!」

必死に記憶を掘り起こすビェトカに対し、静かにニャンニャーCBの最近のラインナップと高レアカードのリストを思い出すイザナ。

「あ、えーっとアレだわ! 六神合体ゴッドニャンニャー的なやつ!」

「残念、不正解だ」

「そっちね、なるほど。地母神合体ガッデスニャオニャンガーね」

「お見事だ。イザナ選手に100ポイント。第二戦までの結果は、イザナ選手600ポイント、アルジュビェタ選手300ポイント。二倍の差だな」

「ふっ……なんとか乗り切ったわね」

「くっ……のこりの種目で何とか上回らなくちゃ……」

「ああそうだな。次の種目では十分に逆転のチャンスがある。次のコーナー、言ってみよう」


"スズメちゃん問答"

「次のコーナーはぁ、スズメちゃん問答!」

コーナーも変わり、復活したミス・ムーンライトが再び進行を務める。

「このコーナーは、出全3問の問いかけに答えていただき、その答えに対して審査員が得点を付けていくというコーナーです! 審査員ってこのために呼ばれたんですねー」

「このコーナーの質問に対する答えに正解はない。どれだけ審査員の心をつかめるか……そういうものだ」

「審査員は1人最大100ポイントの評価ができます! ここでたくさん審査員のハートキャッチできれば逆転も夢じゃない!」

「では行くぞ、作麼生そもさん!」

「「説破!!」」

「落ち込んでいるスズメちゃん……理由を聞くと、ニャオニャンニャーを見逃したみたい。どう励ます?」

威勢良くすかさず手を挙げたのはビェトカ。

「説破! 録画してるんでしょ? 気にするなって!」

ツバメ:雑。-90ポイント

アオノ:ちがう、そうじゃない。30ポイント

アマレロ:励ましてるのは伝わる。70ポイント

フラン:録画は合理的。50ポイント

フニャト:にゃあ。0ポイント

合計360ポイント。

「-90ポイントってナニ!? そんなんアリなの!!??」

「喜びなさい。本当なら-1万ポイントくらいあげたいところだけど、-100スタートの加点式にしてあげたわ」

「マイナススタートの加点式ってナニ!?」

「確かに最大100ポイントとは言ったけど、最低ポイントは言ってないしねー。イザナ選手ー」

「説破! 気にすることないわ、今時は公式でネット配信だってあるし地方民にも優しいもの。リアルタイム実況がしたかった? そう……それは残念ね。なんなら今から見て、私と一緒に振り返り生放送でも――」

ツバメ:キモイ。-100ポイント

アオノ:さすがに重すぎる。10ポイント

アマレロ:そういう優しさもある? 70ポイント

フラン:要点をおさえろ。30ポイント

フニャト:にゃあ。0ポイント

合計610ポイント。

「あーっとイザナ選手、愛が重すぎたか!?」

「自分のことをしっかり省みるべきだな。次、作麼生!」

「「説破!!」」

「仕事帰りでくたくたのスズメちゃん。どう声かける?」

「この質問の舞台背景ってどーなってんの!?」

「もしもの話だ。気にするな」

先ほどのポイントが低かったからだろうか、イザナが手を上げようとしては引っ込めるというのを繰り返している。

「んー、説破!」

そんな中、迷いながらも手を挙げたのはビェトカだった。

「ご飯にする? お風呂にする? それともワ・タ・シ?」

ツバメ:帰れ。-100ポイント

アオノ:テンプレだけど割と好き。70ポイント

アマレロ:えっ!? ワタシってワタ、ワタワタ――!? 90ポイント

フラン:不純同性交遊は認めない。0ポイント

フニャト:にゃあ。0ポイント

合計420ポイント。

「それ私も言おうとしたんだけど」

まだこの状態では、安堵するにも落胆するにも早い。

「私だって……説破!」

ビェトカへの対抗心を剥き出しに、イザナが手をあげる。

「お疲れ様。いいよ、スズメは何もしなくても。私が全部、やるからさ☆」

ツバメ:奴隷は黙って働け。-100ポイント

アオノ:なんか、言い方がらしくない。50ポイント

アマレロ:嬉しいかもしれない。80ポイント

フラン:嘘臭いがまぁいい。50ポイント

フニャト:にゃあ。0ポイント

合計690ポイント。

「勝った!」

「ま、まだまだ! 次がラストクエスチョンっしょ!?」

「司会がこういうのは贔屓だが、まぁ、がんばれアルジュビェタ」

「イザナ選手もがんばれー☆ と言うことで、最終問答だね!」

「そうだな。作麼生!」

「「説破!!」」

「とある事情から莫大な借金を背負ってしまったスズメちゃん。あなたならどうする?」

「説破ァ!」

イザナとビェトカの挙手はほぼ同時……判定は、

「トカぽよ選手ー!」

「やるわよビェトカ……」

ビェトカは気合を入れるように両手を組む。

「スズメ、大丈夫? ……な、ワケないか。ワタシにできることないかな? ワタシ、スズメの力になりたいのよ」

「ベッタベタね……」

ビェトカのセリフにイザナはどこか「勝った」という表情を浮かべた。

「だからお願い……ワタシを一生スズメのそばに置いてくれない? スズメと――そして、両親や妹だってワタシが一緒に支えていくから」

ツバメ:は、はぁ!? アンタなんかに支えてもらう必要はないわよ! -10ポイント

アオノ:プロポーズ! プロポーズでありますね! 90ポイント

アマレロ:だ、大胆です!!! 100ポイント

フラン:そこまで考えているのなら……仕方ないな。70ポイント

フニャト:にゃあ。100ポイント

合計770ポイント。

「まさかの高得点!?」

言った本人が一番驚きの声を上げる。

対してイザナは歯ぎしり。

「まだよ、たった90ポイント。それだけで……勝てる! 説破!!」

この一問で、勝敗が決まる。

イザナは今までの問題と、その答えを思い出した。

得点を稼ぎやすいのはアオノとアマレロ。

この2人から100ポイントを取るつもりで、ロマンス成分を多めにすればイケるはずだ。

不純なことでなければ、フランからの追加得点も望める……そうなれば、勝てる!

「スズメ……嫌なことは全部忘れて、私の国に来ない? 私がスズメを、最高のお姫様にしてあげるから。お金ならあるわ」

ツバメ:金だけ置いてけ。-100ポイント

アオノ:最後の一言は余計。60ポイント

アマレロ:お、お姫様! それはロマンチックですね! 80ポイント

フラン:現実味がない――と言いたいが、そうか、可能なのか。40ポイント

フニャト:にゃあ。0ポイント

合計770ポイント。

「と、いうことで結果がでました! このスズメちゃんパートナー選手権の結果は……同点!?」

「ほう、ここにきて同点か」

「はぁ!? 何言ってんの!!??」

「全くよ。まさかこれで引き分け、はいおしまいってワケじゃないわよね」

「もちろんです! では、これまでの内容を加味して――スズメちゃん直々に、判定を下していただきましょう!」

「「直々に!」」

ビェトカとイザナの目がスズメへと向けられる。

「えっと……何ですか?」

何故か、2人の視線にスズメは首を傾げた。

その傍で、ピピが何やら耳打ちしている。

「ああ、なるほど。じゃあ、装騎バトルでもすればいいんじゃないですか」

何を理解したのか、スズメは割と雑にそう言い捨てた。

「ということで、エクストラステージの装騎バトル! さて、勝者はどちらに決まるのか……決着は、また次回!」

挿絵(By みてみん)

SSSSS-第十四回-

リン「そう、無事にスズメ達と合流できたのね」

フラン「はい。カラスバ先輩は此方側に合流しないのですか?」

リン「コチラはコチラで考えがあるわ。それまで……スズメ達のこと、頼んだわよフラン」

フラン「考え、ですか……。まさかまた裏切るつもりでは」

リン「そんなことしないわ。スヴェト側につくメリットだって無いのよ」

フラン「此方側につくメリットもないのでは?」

リン「かわいい後輩達の為――っていうメリットはあるでしょ」

フラン「寧ろ、大勢に抗うのが好きなだけでは」

リン「それは確かに。何、やることをやったらちゃんと加勢するわ」

フラン「全く。敵にだけはならないでくださいよ」

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