〓プロローグ〓
こんにちわ!!
Nujabesと申します!
小説は趣味で書いてて、こうしてサイトに投稿するのは初めてだったりします…(笑)
これからじゃんじゃん投稿していきたいと思っとりますので、よろしくです!!
「天国なんてね あると思えばあるものよ」
妻はそう言った。
死んだ者達の楽園。
きっとそこには希望で溢れているのだろう。
だから…俺は信じていた。
地獄があるのなら、天国だってある…自分ならきっと逝く事を神というものは許してくれるだろうと…。
そして、俺は死んだ。
意識が朦朧とする。
血の気が引いていくのが解った。
目の前には、自分を跳ねてきた一台のワゴン車。
周りには、死にそうな自分を一目見ようと野次馬達が寄ってきた。
その中には救急車を呼んでくれている者もいる。
───……助かるのか?俺は…。
───どうなんだ…助かるのか?
そう己に問ったが、直ぐに心中で首を振った。
助かる訳がない……死ぬのだ。
自分の傷よりも、痛いほど解っていた。
死ぬと言うことは、これほど恐ろしく、そして呆気ないものだと言うことを知る。
そうしてる間に、目を開けることも、呼吸をすることも許されないかのように……俺は静かに息を引き取った。