[?]話(?)蠢《うごめ》く影
どうも鬼無里です
このお話は狂っているので適当に読み飛ばしてもらえると幸いです。
これはいつだったかわ分からないがいずれは語られる程度の物語。
なんてことはないただの戯言である。
~???~
この場所を表現するのは非常に難しい。
こんな場所はおそらく世界中を探してもここにしかないだろう。
言えることがあるとすればまずこの場所は暗いということだ。
暗い。
だが、手元も見えないほど真っ暗というわけではない。
むしろ恐ろしいほどに見えるのだ。
当然照明もないし窓なんてモノも存在しない。
だが見えた。
この場所が空間で、どこかに存在する何かの部屋だということが判る。
その部屋の中には八人分の椅子と机がらしきモノが用意されていた。
学校などで使われるような安易なモノではなく、どこぞの社長が使うような高級な椅子ととてつもなく高性能なシステムデスクのセットが七人分用意されていた。
――そう、七人分。
では残りの一つは?というと、どっかのゴミ置き場から拾ってきたのではないかのというほどボロボロにされた学校の勉強机と椅子だった。
そのボロボロな椅子と机の周りを囲むようにそれらの高性能な椅子と机たちが設置されていた。
すでに席は五つほど埋まっており誰も何も云わずに静かに座っていた。
男女比率は3:2と言ったところで、その全てが若い少年少女だった。
その少年少女たちは何も云わず、何も云えず、そんな不思議な沈黙とも言える静寂がその場を包んでいた。
いや、不思議と言うよりも不気味と言った方がいいかもしれない。
なぜなら誰一人としてピクリとも動かないのだ。
死んでしまったような――という比喩よりも、いや比喩ではなく、呼吸をしていないと言う方が正しいだろう。
最も、五人ともちゃんと生きてはいるし呼吸もしている。
ただあまりにも、誰一人として静かすぎるほど動かないだけである。
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
誰も何も云わないまま時間だけが経過していった。
だがそんな静寂は跡形もなく雲散霧消するのだった。
――一つの理不尽によって
『いやいや、それは間違っているよ作者さん。
〔ボク〕は確かに理不尽であってはいるけれどもさ、理不尽は一つ二つって数えられるモノではないからね。』
どこからともなく声が挙がった、
「まあ、どこからともなくって云うよりは、どこからでもともなくって云った方が正しいかな。
それよりもこの『云う』っていう漢字はなんだい?
いくら何でも中二病全開すぎるんじゃないかな?作者さん?」
淡々と訳の分からないことを喋りながらそれはそこに――ボロボロの机の上に座っていた。
「オイオイ、いくら何でも訳の分からないってのは失礼じゃないか作者さん。
〔ボク〕はまじめに事実だけを淡々と語っているように見えて実は間違いだらけだからそれをちょっと指摘しただけだよ。」
いや、久しぶりに第三者視点で書いてる作者の語り部を読むなよ。
それに周りのヤツからみたら訳の分からない話になる決まってるだろーーが。
最後にお前を正しく語れるヤツなんて――いや、言葉すら存在しないな。
「全くいつからこの小説は作者が直接介入してくるようになったんだい?
ま、
べつにいいんだけどさ。
それに主人公視点とかをやってるのって、某中二病小説家のとある戯言遣いにあこがれたからでもあるんだろ」
いいじゃねーか戯言遣い。
いーちゃんかっこよすぎるだろあれ。
それといい加減いちいち人の語りにケチ付けるのはやめろ。
話が進まない。
ただでさえ更新遅くて読者のみなさまに多大なご迷惑をおかけしてるんだから。
「それって自分の責任だろう?
勝手に人に責任を押しつけるなよ。
〔ボク〕は全くの無関係で第一何もやってない。
登場したのもこのお話が初めてだしね。」
判った、解った、分かった。
じゃあ勝手に話し進めマース。
それはいきなり現れた。
ボロボロの机の上に座っているそれは、どこにでもいそうな少年の格好をしていた。
どこにでも在りそうな黒い学ランを着て、
どこにでもいそうな平凡な体格をしていて、
どこにでもいそうな平凡なそれでいて少し幼い顔をしていて、
どこにでもいそうな高校生の声をしていて、
どこにでもいそうな何の変哲もない少年が其処に在った。
だけどそれは
あり得ないほど異常で、
限りがないほど異端で、
比べようがないほど規格外で、
どこまでも破綻していて、
とてつもなく支離滅裂で、
存在自体が矛盾していて、
理不尽な、
だけど存在してしまう存在。
名前は――
「いや、名前ぐらい〔ボク〕に名乗らせてよ
こういう機会は滅多にないんだしさ。」
少年は口を開く。
言葉を紡いで、
名前を語る。
「――〔ボク〕の名前はきな――」
“ダンッ!!!!!”
突如、少年以外に音を立てるモノがなかった空間に激しい音が鳴り響いた。
「頼もう!!!」
暗いその部屋の中にまたどこからともなく一人の男が入ってきた。
「俺の名前は雷堂 剛。
分け合って素性は語れんが、この【終焉を喰らうモノ】に入隊したくここに参った」
その出で立ちはまさに百戦錬磨の猛者という形で、
今までにどれだけの激しい戦場をくぐり抜けてきたかが分かった。
「一つ尋ねたいことがある。
本当にこれが【終焉を喰らうモノ】なのか?
俺には高校生のあつまりにしか見えんのだが」
「――いーや、あってるあってる大正解だよ雷堂くん。
そうこれがまさに日本軍の最終兵器とまでいわれた【終焉を喰らうモノ】のメンバーだよ。
もちろん何人か欠席がいるけど大半は二十にも満たない高校生だもん。」
「……そうか」
「でさぁ、えっと確かこの【終焉を喰らうモノ】に入隊したいんだったんだっけ?
だけど残念なことに今現在ちょうど定員の八人ぴったりなんだよね~
本当に申し訳ない限りなんだけどここは諦めてもらえないかな~」
「残念だが、俺にも諦められないワケがあるのでな。力ずくでも入れてもらうぞ」
「そう、OK。
わかったよ。
えーと雷堂剛くんだったけな?
ちょっと待っててね。」
そういって少年はボロボロの机の中からボロボロなどこに出もありそうなA4サイズののノートを取りだした。
「雷堂、雷堂……
おっ、在った遭った。
『雷堂剛』本名草加部守
赤、青、黄、緑、の四系統を使いこなすランク5の才能人。
2XX7年日本軍異能部隊隼隊の隊長に就任
同年、国際空港を狙ったテログループのメンバーを全員捕縛した功績を持つと。
エトセトラエトセトラ……」
「なっ!!」
少年が読み上げる情報に雷堂は驚愕を浮かべる。
「2XX1年日本軍の特殊訓練に巻き込まれ唯一の身内であった妹、草加部舞を失う。
なるほどなるほどね~
それで妹の無念を晴らすために日本軍最高機関のこの【終焉を喰らうモノ】に加わり、機会が在れば上の連中に復讐したいと。」
「……」
「まぁだいたいの理由は分かったよ。
え?このノート?
いやちょっとしたツテがあって対価と引き替えに〔ボク〕に関わるであろう全ての人物の情報を調べてもらったんだよ。
対価としてここ5年で〔ボク〕の恋人になる人全員の関係を無関係にしてもらったんだけどね。」
“パタン”と少年はノートを閉じた。
「取り敢えず雷堂くんが引き下がれないワケってヤツは分かったけど、
それでも残念ながらここの定員は8人までなんだよ。
そうだな~……、
よしっ!!
じゃあ、この中で一番弱いボクを倒したらその空席に雷堂くんが座るってことでいいかな。」
少年は笑いながらまるで冗談を言ってるかのように提案した。
「いいだろう」
「よーし早速バトろう。
ルールは何でもござれで、そうだね勝敗は死んだら負けってこといいかな
じゃあ殺ろうか」
そう云って。
“トンッ”と机から飛び降りた。
その瞬間――
ピーーガーキィーピーーージーーガーーーーーwg4b5bq
この部屋の中にいる全員悲鳴に似たノイズが流れた。
「なっ!!」
雷堂は耳をふさぎその場に膝をついてしまった。
だがいくら耳をふさぎ音を遮断してもそのノイズは止まらない。
「あ、ごめんねすっかり忘れてたよ。
最近地面に降りることもなかったしね。
ホント〔ボク〕って使えないよな~。
どうやら〔ボク〕はこの世界から嫌われてるようなんだ。
だから――」
少年はゆっくり一歩一歩雷堂の元へと歩き出した。
その一歩を踏み出すたびに、
ピーーーガーーーーキィーーージーーーピーーーーガーーーーurbibklmv7687
強烈なノイズが鳴り響く。
「ほらこのとおり〔ボク〕が存在するそれだけでこの世界は拒絶反応を起こすんだよ」
少年が地面に降り立つ、それだけで大地が悲鳴を上げる。
少年が空気に触れる、それだけで大気がきしむ。
少年が光を浴びる、それだけ世界が歪む。
「ぐ、ぐううぅっぅぅ!!」
雷堂はすでに耐えられなくなっていた。
頭の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような感覚が彼を襲う。
「えーと確か雷堂くんだったっけ」
少年は何事もなかったかのように彼へ問いかける。
「妹さんが亡くなったから復讐するためにここへ入隊しに来たんだったよね?
それはそれはご愁傷様、心からご冥福をお祈りします。
それはとても不幸なことで、君にしては理不尽極まりないことだったと思うけど、
もういいんじゃないかな?」
「……っ?」
雷堂はもや答えられる状態では聞くだけで精一杯だった。
「だってほら、別に日本軍へ復讐したって妹さんが帰ってくるワケじゃあないしさ。
もう諦めて妹さんの墓参りでもしたほうがいいんじゃないの?」
「ふざ、ける、な!!」
雷堂は何とか答えたがそれ以上言葉を紡げない。
「まぁ、結局〔ボク〕が何を云いたいかというとね
邪魔だからとっと帰れよ、戦うことすらできない無力な雑魚が」
少年の刀より鋭いその一言が彼を両断した。
「き、貴様あぁぁぁ!!」
雷堂は怒りによってノイズを払いのけ少年に飛びかかった。
すさまじい殺気を持って少年へ襲いかかった――が、
「がッ!?……な?」
その矛先は少年に届く前に雷堂は、少年からのびてきた黒い槍のような何かによって腹を貫かれた。
黒い槍。
どこまでも何よりも黒い槍が、突き刺さっていた。
その槍はまるで雷堂の殺気を束ねたような鋭さを持っていた。
「これは前言撤回しないといけないね。
戦うことはできたけど結局瞬殺された雷堂くんいや、
草加部守くん。
まぁ、あの世で妹さんと仲良くしときなよ。」
少年はまるで冗談を言うかのように語っていた。
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「さて、取り敢えずごたごたも済んだことだし、早速会議を始めることとしようかな。
議長はこの〔ボク〕【終焉を喰らうモノ】22代目隊長――」
少年は机の上にまた座り直し、あざ笑うかのように宣言した。
「【不幸な物語】鬼無里優夜が務めるね。」
それはどこまでも理不尽な宣言だった。
「じゃあ、今回の議題――樹里哉夢くんの件についてだけど、
今回は〔ボク〕にやらしてもらえないかなぁ?」
お粗末様でした。
そんなわけで鬼無里優夜くんの登場です。
ええ、もちろんボクから名前をとっています。
というか、どちらかというとこの鬼無里くんを考えてからボクの名前を考えたというほどが正しいですね。
今のところ一番大好きなキャラですね。
そんなわけでこれからもどうぞよろしくお願いします。
感想等を頂けるとうれしいです。




