表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災悩人への贈り物  作者: 鬼無里 蟹
始まりの[壱]話
11/26

[壱]話(9.9)後日談とオチ

~とある病院にて~


 木崎は病室の窓から外を眺めていた。


 外傷はほとんどなかったが、体内の器官がいくつか壊れていた。

 黒系統を使った反動で体の中がボロボロになっていた。


「ハッ、……結局オレが弱かっただけかァ」

 ため息をつきながら視線を落とす。


“ガラァッ”


 そこで病室のドアが開いた。

「――よぉ、大丈夫か」

 樹里哉夢が入ってきた。

「少しは調子が良くなったかな」

 そうして木崎に近づく。


「何でオマエはもろにオレの一撃をくらっておきながらそンなに回復早ェンだよ」

 木崎はうんざりしながら、入ってきた哉夢へ尋ねる。

「あぁ、僕の幼なじみに回復系の異能を使うのがいてな。人間嫌いだけど僕の傷なら全て治してしまうんだ」

 

 「そォかよ」と呟いて木崎は目線をまた落とす。


「なぁ、お願いがあるんだけど」

木崎は何も言わない。


 哉夢は木崎の目の前に手を突き出しこう言った。

「僕と友達になってくれませんか?」


 木崎は驚愕した。

 そしてそこで悟った、自分が完全に哉夢に敗北したことを。


『今日は、どこへ行こうか』


『僕たちは友達だもんね』


 ふいに昔を思い出しながら、何も言わずに視線を落としたまま木崎はその手を握った。

そんなわけで[壱]話完結です。


ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。


さて物語は[弐]話へと続きます。


なんと謎の美少女転校生が登場します。


哉夢は一体どうなるのか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ