第5.2話 ギルドの受付で対峙する。
第5.2話 ギルドの受付で対峙する。
獲物を回収し、ギルドに戻ったサクはヘレナと対峙していた。
「なんでやねん。そんなもんしかならへんのか」
ヘレナが答える。
「言ったでしょ。ギルドは介入できないって。手間賃はあいつに請求して」
サクはまだ反論する。
「それは別や、獲物回収してきたやろ。あれはそこそこ数があったから、それなりに金になるはずや」
ヘレナがまた答える。
「毒使ったって言ったわよね。だから肉は使えないわ。皮と牙とその他ちょこっとくらいね。まだちゃんと算定してないけどこれくらいの金額よ」
「それと、冒険者を数人、応援に送ったわよね。ギルドは介入できないと言ったけど、そうなるとお金の出所はあなたになるわ」
「……」
サクは納得できないものの反論できない。
……しぶい。ほんましぶい。それとこの受付、ほんまにしっかりしとるわ。
ぶちぶち不満を漏らすサクを見て、ヘレナは少し表情を柔らかくして言った。
「次来るときにはちゃんと査定しておくから。
それとあのB級からしっかりむしり取ることね」
「もう村に帰らなあかんねん。請求は次や」
ギルドには交易の窓口としても世話になっている。ゴネても得るものはない。
「はぁ、しゃーない。
そんでもありがとな、ヘレナさん」
と言い残し、ギルドを後にした。
……この町で一番強いのはあの人ちゃうか。
「日もだいぶ傾いてきたな。立つのは明日やな」
サクは寺院に向けて歩き出した。
……腹も減ってきた。
とりあえず寺院で何か食うか。




