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この男性ならきっと、私を心から愛してくれると信じている!

作者: 七瀬





”この男性ならきっと、私を心から愛してくれると信じている!“




私は今まで彼氏ができても、結婚を真剣に考える相手が一人も居なかった。

確かに付き合うぐらいだから彼氏になる相手が好きなのだけど?

”心から愛してる“ とまでは行かず、そこで別れてしまう。

もう私も30手前だし、真剣に相手の男性ひとを見つけたい!



正直、私は10代から20代後半まで”結婚願望がなく“

付き合う彼氏も、ただ付き合うだけで結婚を考える人じゃなかった。

それでも、ただ隣で歩く男として欲しかっただけなのかもしれない。

そもそもこの歳になってくると? もう同年代の女の子達は結婚して

子供も居る子もいるわ。

ママ友が集まって、子供の話で花が咲いている。

私に入る隙はもうそこにはなかった。

だから真面目に真剣に、”結婚相手が欲しい。“

そんな相手を私は探してるの!




そんな時、マッチングアプリでステキな男性ひとと出逢う。




『”一度、俺と会ってみない?』

『・・・あぁ、ううん、』

『何? 俺と会うのイヤ?』

『嫌かも!』

『はぁ!? ふざけんなやー! 面倒クセ―女! こっちからお断りだよ!』

『・・・えぇ!?』

『もうLINEはブロックするからな!』

『・・・・・・』





 *





ステキな男性ひとに会う前に、最悪な男とこういうやり取りを

したから先に話してみた。

この後、”運命の男性ひとと出逢う。“




『初めまして、僕の名前は中川好佑です。』

『初めまして、芹菜と言います。』

『芹菜さんは、何か趣味とかありますか?』

『趣味ですか? 最近、長風呂でお風呂に浸かるのが好きなんですよね。』

『えぇ!? 僕もお風呂、長風呂なんですよ!』

『お風呂で何してるんですか?』

『映画観てますよ。』

『僕も観ます!』

『”最近観たのは、焼肉星人現るって映画何ですけど。“』

『あぁ! 僕もそれ最近、観ました!』

『あれ、凄く面白かったですよねぇ~』

『○○のあの場面、面白くなかったですか? 僕、つい吹き出しましたよ!』

『分かる分かる! 私もあそこで笑っちゃいました。』

『気が合いますね!』

『そうですね。』





・・・なんだか大した事じゃないけど?

何気ない日常生活の中でする事が私と彼は似てる気がするの。

そういう男性ひとならきっと私を心から愛してくれるはず!

この男性ひとなら絶対に私を愛してくれる。

この時の私は真剣にそう信じていた!




でも彼と実際に会ってみると、、、?

私が思っていた男性ひととは、かなりかけ離れていた。




『ごめん今着いた、もう直ぐ待ち合わせ場所に着くよ。』

『もう私は着いてるからゆっくり着ていいよ!』

『ううん、分かった。』

『じゃあ、待ってるね!』

『うん! じゃあ、後で。』

 




・・・私の前に現れた彼は、”チビ、デブ、ハゲ“ だった。

身長は160㎝ある私よりも低くて、小太りでお腹はビール腹、

髪はかなり薄くバーコード頭だった。

でも歳を聞いたらまだ彼は27歳、年齢と見た目のギャップが凄い!

ギャップのある男性ひとって普通は凄く魅力的なのだろうが、

正直私は目の前の彼に引いてしまった。

恋どころか恋愛に発展しないタイプの男性ひとだったのだ。

今まで付き合った彼氏でもこんな男性ひとは一人も居ない!




だけど、しぶしぶ彼と二人でデートをはじめると?

私が思っている以上に彼はステキな男性ひとだった!

その日のデートの帰りには私はもう彼の事が本気で好きになっていたのだ。

この日から頻繁に彼と連絡を取って、時間が合えば彼と会うようにしていた。

そのうち彼から、”真剣に結婚を前提に僕と付き合ってほしいと言われる。“

そこから私は彼との結婚を夢見るようになった。

”この男性とならきっと、私を心から愛してくれると信じている!“

そう信じて私は彼とひっそり心に彼への想いを隠しながら付き合っているわ。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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