観光気分皆無の決意表明
(もうすぐ札幌か……)
自室にて、カレンダーを見ながらため息混じりにリアルで呟いたのは、つい先程の事。
2025年8月24日
北海道札幌市において開催される『文学フリマ札幌10』にいよいよ出店します……。
あれ? その割には若干テンション低い感じがするよ? と感じた方がほとんどでしょう。
前回のレポートを読んで頂いた方はすでにご存知だと思いますが、先日の文学フリマ岩手で同人生活初の販売数ゼロという経験をしました。
つまり、販売数ゼロダメージというウィルスが潜伏期間二ヶ月を経て、ジワジワと発病して来たからです。
発病理由
①岩手よりも更に遠い札幌に行って、連続販売数ゼロだったら立ち直れない可能性が極めて高い為。
②よくよく振り返ってみたら、前回岩手出発前に神社のお賽銭箱に1000円を投入という、1時間ただ働きに匹敵する神頼みをしたがゼロを経験し、この世に神様なんかいないという事を自ら実践してしまった。
③次の新刊は何にしようかな? と考えた直後、岩手で売れなかった新刊があるんだからもうよくない? と思ってしまった。
④先日、家に侵入してきたカマキリを箸で捕まえ逃がそうとしたが攻撃され、カマで指を挟まれたという、極めて無駄な時間を過ごしてしまった。
⑤Xにて、普段の日常や宣伝ポストよりも、ゼロ報告ポストが今年度最高の閲覧数を叩きだし、創作界隈の非情さを感じたため。
そんなゼロダメージを引きずって臨む札幌ですが、恒例の勝敗ラインを発表します。
◯販売数20冊以上
→高笑いの大勝利
◯販売数15〜19冊
→照れ笑いの勝利
◯販売数10〜14冊
→愛想笑いの敗退
◯販売数5〜9冊
→苦笑いの惨敗
◯販売数2〜4冊
→笑顔なき大惨敗
◯販売数0〜1冊
→号泣必至の大惨敗
はい? どうしたの? ずいぶん強気だけど、ついに頭おかしくなったの? 前回ゼロでしょ? もっかい言うけどゼロでしょ? と皆さんも思うでしょう。
しかし、私は冷静に考えました。
今回の札幌は私にとって有利に働く要素が複数あります。
ポジティブファクター①
ブース配置が真ん中通路に面した一番端っこという好配置のため。
導線を考えた時に、端っこというのは通路を通る方に必ず視界に入り、有利に働きます。
ポジティブファクター②
前回ゼロだったコピー本新刊を100円で販売という大盤振る舞い効果が期待される為。
ちなみに複数のベテラン作家様から、かなり厳しくお叱りを頂いた、190円・690円等のふざけた端数価格は廃止。しっかりとお客様の立場になり、購入しやすい環境を整えます。
ポジティブファクター③
私の師匠の同人誌委託販売、のちの書籍化・受賞作家様多数参加して頂いた私のオカメアンソロジー本も販売、同じく書籍化作家様が複数参加されている別サークル「今宵書房」のアンソロジー本も委託販売――という、なりふり構わない、自身のプライドを完全にかなぐり捨てる他力本願を実施するため。
ポジティブファクター④
当日の運勢(星座基準)をネットで占ったところ、大吉という驚愕の結果が出たため。
ちなみに……
札幌→雪→白い→白濁色→白星→勝利。という連想方程式も完成。
ポジティブファクター⑤
ゼロ惨敗を聞きつけた界隈の札幌近隣在住の方が、どんなもんか見てやろうと、お情け購入があるのでは? と予想する為。
そしてここからは重大発表。
今回大惨敗した場合の公約を掲げます。
その公約とは……ユーチューブデビューをして、泣きながら涙の反省動画(音声のみ)をアーカイブ配信ありの10分間動画を配信致します。
ちなみに私は創作活動において、やると言った事は必ずやってきました。アンソロジーの発行、丸井でのイベントの主催、広島大惨敗謝罪文の投稿などです。ですから、これはネタではありません。もちろん自分自身を追い込む意味合いもあります。
幸いな事に……観光も兼ねて楽しんでくればいいんじゃない? と仰って頂ける方もいらっしゃいます。しかし、今回は観光という概念は捨て去ります。札幌市時計台、さっぽろテレビ塔、大通公園、二条市場、札幌もいわ山ロープウェイ、白い恋人パーク、サッポロビール博物館などには見向きもせず、会場である札幌コンベンションセンター大ホールのみを思い浮かべながら、なみなみならぬ決意で文学フリマ札幌に出店します。
最後にくどいようですが、連続ゼロ敗退……略して「連ゼ敗」は絶対に避けなければなりません。私も他の方々のレポートには目を通したり、実際話を聞いたりしていますが、ゼロだった……という話は複数見聞きしています。しかし連続ゼロとなると、見た事も聞いた事もありません。つまり、最悪の意味で伝説になってしまう可能性があります。
そうならない為にも当日は、pusugaとかいう輩が今日札幌で戦ってるんだな……と一瞬でも思い出して、あわよくば応援して頂けると嬉しいです。
そして紳士淑女の皆様のお越しを一生待ってます……。