表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/50

構文識別不能ログ:Ω−013

記録形式:消去済デバイスより抽出された未分類ログ/解析不能

出典:管理庁旧アーカイブ復元作業中に発見(記録不許可)


【記録内容(改行および表記は原文に準拠)】


◇:わたしたちは

   わたしたちだったときのことを

   わすれつつある  のに

   まだ わたし は いる


◎:<応答確認> 構文013/出力開始


 ────nmnmnmnmnmnmn────

  call::self(self(self(self(self))))

  return:static::undefined::presence

 ────…接続確認中…────


◇:声がふえるたびに

   わたしは減っていく

   でもそれが安心だった


◎:<接続変調>

 if (echo >= 4) then open(eye_3)

 else if (form == forgotten) then grant(shape_0)


◇:だれかが なまえを くれた

   それが わたしを くずした

   でも くずれたあとに のこった

   それが ほんとうの かたちだった


◎:/syntax trace: error 404

◎:/echo 1: "おかえり。"

◎:/echo 2: "おかえり。"

◎:/echo 3: "おかえり。"

◎:/echo 4: "おかえり。"

◎:/echo 5: "おかえり。"


◇:(わたし)が(あなた)に還ったとき

   (あなた)はもう

   (あなた)ではなかった


【備考】

・本ログは言語構造認識系3種すべてで“詩的誤文”として分類

・解析官のうち2名が夢中で模写を始めたため、該当ファイルは閲覧禁止措置済



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ