Battle 3 konoha075@yokohama[16]
美優、スマホデトックスへ!
さぁ、どこまで耐えられるかなぁ?
スマホを没収され、2日目。
子どもの頃、スマホなんて持つ事もなかった。
友達からの連絡は、家の電話か母経由だった。
ん? 友達? 池山範子か。奴は子どもの頃から私に纏わりついていたのか。
じゃあ、尚更スマホなんて要らない。
そうだ! スマホなんてなくても生きていけるはずだ。
「スマホなかったら、私、レンとどうやって連絡取ったらええの?」
僅か数秒で、スマホ不要論は崩壊した。
という事は、そうなのだ。私の頭の中に、スマホ命みたいなところがあるのだ。だから取り上げられたのだ。
「一緒に居たら、連絡取り合う必要ないやん?」
―ひゃっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
一緒に…。
あぁ、何て素敵な響き。
そして、レンは私の自宅に着替えやら何やらを持ち込んで、泊まり込んでくれた…のお♡
そして今日は、心療内科へ。
最早“依存症”とまで言われてしまった以上、治療しない訳にはいかない。
「スマホ依存ですかぁ。最近多いんですよね。でも、それを治療しようという人は少ないんです」
「私は治療しに来ました」
「あ、はい。分かってますよぉ。佐倉さんは、ちゃんと向き合ってらっしゃるから」
「分かってるなら…」
「ミンミン!」
あ、何だこれ? 私、精神科医の先生にまでクソリプ? 噛み付いてるわ、私。
ひょんな事から、レンが私の自宅マンションに居候。
だけどそれ、愛の巣を築こうとかいう話ではない。別居する私の両親から、「美優が精神的に病んでるみたいやし、嫌じゃなかったらちょっと一緒に居たってもらえません?」なんてお願いされたそうな。
それはそれで、悪い話ではない。私にすれば、ここからが勝負だ。
え? 待て! 「嫌じゃなかったら」とは如何に?
レンと私は愛し合っているのだ。嫌な訳なかろう。ついに親までがアンチと化したのか?
ふふ…、勝手にすればいい。私とレン。ひょんな出来事から始まった今の半同棲状態から、いかに愛を育んでいくか。それに尽きる!
そのためには、あの忌まわしい「M」のアイコンをホーム画面から葬ってやらねば。
「ホーム画面から葬る? ホームからホームる…? 駄洒落かいっ!」
―え? レン…???
刹那、レンの温かな手のひらが、私の額に優しく触れた。
「熱ある?」
「ううん、大丈夫」
こんな私に、レンは寄り添ってくれている。言葉のひとつひとつに、癒しさえも覚える。
「入院した方が良くね?」
「ううん…だい…じょう……ぶふっ!! テメー、人を色モノ扱いしてんのかいっ!」
「だってほら、急に駄洒落言うて1人で笑ろてるし」
そうか。そりゃそうだわ。
過呼吸起こして病院に運ばれて、1人で駄洒落言いながら笑ってる。どう考えてもまともじゃない。
だけど、同じような事を結構繰り返していると思う。
ヤバい。私の脳みそ、かなり衰弱してるっぽい。
「家に帰ったら。これからどうしていくか話し合おう」
は、話し合い!? もしかして、職員室に呼び出しとかその類のものなの?
このひと言に私は、これまでにない程の恐怖を感じてしまった。
これからどうしていく? これから……。
アクセスありがとうございます。
更新は、X および Instagram にて告知致します。




