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Battle 3 konoha075@yokohama[7]

yozakuraminmin:

「> konoha075@yokohama そうですね。私も時々使ってます。OKを「おけ」って言ってます。噛み付いてごめんなさい」


 とりあえず、こう言っておけば大丈夫だろう。しかし、コノハとのコミュニケーションという話になると、この程度のやり取りではまだ一歩も踏み出せていない。


「サクラ…どこへ?」


 声もなく立ち上がった私を不審げな目で追い、範子は言ったのだが。


「帰るわ。明日は仕事やし」

「仕事すんのぉ?」

「当たり前じゃ!」


 この女、私が仕事をするのがおかしいとでも思っているのか? それならアンタの頭の方がおかしいと思うのだけど??

 いや、疑う余地もなくこの女、アタオカなのだ。


 帰り道。コノハへのレスの後、一抹の不安を抱えながら駅へと急ぐ。

 何でまた、あの女の家なんかに行ったんだろう。

 すっかり暗くなった帰り道で、道端に何やら(犬や猫の糞)が落ちてないか、踏んだりしないか、そんなくだらない事まで気にしながら、さらには女子のひとり歩きに伴うリスクも忘れてはいけない。


 ――BOOM


 ―ひゃっ!!


 突然震えたスマホにビクつき、震える手。また私へのクソリプでも入ったのだろうか。

 その右手でバッグの中を探り、私の矛でもあり盾でもある端末を握り締める。

 お?


「いやぁ〜ん♡ レンやぁ〜ん♡」


 このレスポンス。

 MTGに没頭してたのを誤魔化す場合、いつもこうなる。見え見えだけど、レンはそれを上手くスルーしてくれる。


「何やそれ。相変わらずやな(またMTGやっとったな)」


 スルーしとらへんやん!


「何やって、会いたかったのに今日は会えへんかったもん。ごめんねぇ」

「ええよ、そんなの。またいつでも会えるやん。それより今、どうしてんの?」

「範子の家から帰るとこぉ〜。帰ったら電話するから、ゆっくり話そ♡ いやいや、このままどこかで会って話すのがいいかなぁ♡」

「は? 会うてか? 何時や思てんねん!」



 駅上のショッピングセンター前に着いて、明かりに照らされる。

 ショッピングセンターは閉店前。という事は、9時前か。ずいぶん遅くなってしまった。


「佐倉さん!」

「きゃっ!!」


 不意に声をかけられ、思わず飛び上がってしまった。目玉が飛び出てそこから血が噴き出すかと思った。


「珍しいやん。こんな所でこんな時間に…」

「あ、は、はい…。岸本さんこそ」


 酒くさぁっ!! この女、飲みに行ってたのか。明日は二日酔いで来るつもりか? 私が仕事の相棒って事、分かってんのか?


 そう言ってやりたいが、休みの日に飲むのは自由だ。そして、こんな発想をしてしまうのも、MTGの影響に他ならない。

 言ってしまえば、あの三次元に蔓延るクソリプと同じだ。


「何ぃ? 彼氏ぃ?」

「さ、さっきの電話ですかっ?」

「そうよぉ。♡マーク、いっぱい付いてたわよぉ。うふふ」


 付いてたの? どこに?


「明日、♡いっぱい身に纏って仕事するのぉ?」


 …な訳ないやろ!


「い、いいえ、♡は落として行きます。ほんで、制服に着替えます。そうそう、岸本さんも酒の臭い落として来てくださいね」


 あ!! 余計な事を言ってしまった。

 刹那、後頭部に衝撃が走り、目の前に幾多もの星が生まれては消えていった。


「うっさいわ! あーっはっはっは」


 マジで叩きやがんの。痛え〜。

 そして何だ? この高笑いは。めちゃめちゃ酔ってるじゃないか。こんなので明日の仕事、果たして大丈夫なのか?

 知らんぞ、私は。

アクセスありがとうございます。

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