Battle 3 konoha075@yokohama[3]
kohji-yashiro215:
「結婚すると、決まったら、誰だって、嬉しいはずじゃん。なのに、嬉しいって言ったら、説教されたよ」
数分後、kohji-yashiro215からのスレッドが立った。さっきのrin-popoさんへの意味不明なレスポンスについての、スクショを貼ったスレだ。
どうやらrin-popoさんに説教を喰らったのが気に入らないらしい。
何が一体気に入らないのか、だから何なのか知らないが、どう考えても此奴の読解力の問題なのではないだろうか。
悪いんだけど、此奴を擁護するリプがひとつも見当たらない。
嫌われ度100%だ。
兎に角炎上のための屁理屈が見事で、ある意味天才的だ。全力で悪役ぶりを披露している。
そしてやはり、無駄に句読点が多い。
さて、このスレに対し、警察はどう出る? 出るのか?
「んんんっ! もう…!!」
さっきから背後が気になって仕方がない。後頭部に違和感を感じてならない。
しきりに髪を触られているのだが、ここは美容室ではなく範子の自宅だ。
範子の? あれ???
「サクラっ!! 私の部屋に居て私の事忘れてるやろ!?」
そうだ。人の部屋で、その部屋の主を無視してしまっている。
だけどこの行為…?
「あ、あぁ、それは申し訳ないけど…、何で私、三つ編みになってんの?」
「サクラが無視するから暇やってん」
暇だから人の髪で遊ぶんか!?
その前に、「聞いてる?」とか声をかけたりしないの?
「髪の毛、解かへんの?」
「折角やし、しばらくこのままにしとくわ」
―気に入ってやんの。
「それ、レン君に見せるんや?」
「レン君て言うなっ!!」
「馴れ馴れしい? ほな、何て呼ぶんな?」
そう言えば、範子にはレンの苗字なんて教えていない。下手に情報開示すれば、この強かな女は私の大切なレンを奪いに来るかもしれない。
「なアホな!」
「え? 私、何か言うた?」
「何も言うてへんけど、レンを奪われるぅ〜なんて思てたやろ? オッホッホ!」
その笑い方が気に食わない。何で私、このクソ女と行動を共にしているのだろう。
「さ、このヤシロコージを退治しよっ」
そして何だ? この切り返しは。
「まぁ待ちなって」
池山範子…。
一度干された身は、もう怖いものなし。そして、やる気満々だ。
だけど、よく考えてみろ。
SNSなんてものは、仲のいい者同士が情報を共有して楽しむ場だ。
人を蹴落とす事に対してやる気を持つなど、悪の骨頂としか言いようがない。
思えば私も…。
s_n_boy
O-moricha-han
彼らをMTGから抹殺する事に時間を費やしてきた。嫌いなら構わなければいい。それだけなのに、その存在を消してしまおうと躍起になっていた。
結果、彼らは消えてしまった。
もちろんそれは、私が葬った訳ではない。彼ら自身の行動や言動が問題視され、MTG-room運営事務局よりアカウント抹消の措置を取られたのだ。
だけど、別に私がそこに絡む必要はなかったはず。
つまらない事に首を突っ込んだ結果、私は…、
s_n_boyを消した女。
O-moricha-hanを晒した女帝。
そう……、
MTGの中の有名人にのし上がってしまったのだ!!
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