表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/72

Battle 3 konoha075@yokohama[3]

kohji-yashiro215:

「結婚すると、決まったら、誰だって、嬉しいはずじゃん。なのに、嬉しいって言ったら、説教されたよ」


 数分後、kohji-yashiro215からのスレッドが立った。さっきのrin-popoさんへの意味不明なレスポンスについての、スクショを貼ったスレだ。

 どうやらrin-popoさんに説教を喰らったのが気に入らないらしい。

 何が一体気に入らないのか、だから何なのか知らないが、どう考えても此奴の読解力の問題なのではないだろうか。


 悪いんだけど、此奴を擁護するリプがひとつも見当たらない。

 嫌われ度100%だ。

 兎に角炎上のための屁理屈が見事で、ある意味天才的だ。全力で悪役ぶりを披露している。

 そしてやはり、無駄に句読点が多い。


 さて、このスレに対し、警察はどう出る? 出るのか?



「んんんっ! もう…!!」


 さっきから背後が気になって仕方がない。後頭部に違和感を感じてならない。

 しきりに髪を触られているのだが、ここは美容室ではなく範子の自宅だ。


 範子の? あれ???


「サクラっ!! 私の部屋に居て私の事忘れてるやろ!?」


 そうだ。人の部屋で、その部屋の主を無視してしまっている。

 だけどこの行為…?


「あ、あぁ、それは申し訳ないけど…、何で私、三つ編みになってんの?」

「サクラが無視するから暇やってん」


 暇だから人の髪で遊ぶんか!?

 その前に、「聞いてる?」とか声をかけたりしないの?


「髪の毛、解かへんの?」

「折角やし、しばらくこのままにしとくわ」


 ―気に入ってやんの。


「それ、レン君に見せるんや?」

「レン君て言うなっ!!」

「馴れ馴れしい? ほな、何て呼ぶんな?」


 そう言えば、範子にはレンの苗字なんて教えていない。下手に情報開示すれば、この強かな女は私の大切なレンを奪いに来るかもしれない。


「なアホな!」

「え? 私、何か言うた?」

「何も言うてへんけど、レンを奪われるぅ〜なんて思てたやろ? オッホッホ!」


 その笑い方が気に食わない。何で私、このクソ女と行動を共にしているのだろう。


「さ、このヤシロコージを退治しよっ」


 そして何だ? この切り返しは。


「まぁ待ちなって」



 池山範子…。

 一度干された身は、もう怖いものなし。そして、やる気満々だ。


 だけど、よく考えてみろ。

 SNSなんてものは、仲のいい者同士が情報を共有して楽しむ場だ。

 人を蹴落とす事に対してやる気を持つなど、悪の骨頂としか言いようがない。


 思えば私も…。


 s_n_boy

 O-moricha-han


 彼らをMTGから抹殺する事に時間を費やしてきた。嫌いなら構わなければいい。それだけなのに、その存在を消してしまおうと躍起になっていた。


 結果、彼らは消えてしまった。

 もちろんそれは、私が(ほうむ)った訳ではない。彼ら自身の行動や言動が問題視され、MTG-room運営事務局よりアカウント抹消の措置を取られたのだ。

 だけど、別に私がそこに絡む必要はなかったはず。


 つまらない事に首を突っ込んだ結果、私は…、


 s_n_boyを消した女。

 O-moricha-hanを晒した女帝。


 そう……、

 MTGの中の有名人にのし上がってしまったのだ!!

アクセスありがとうございます。

更新は、X および Instagram にて告知致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ