Battle 2 O-moricha-han [14]
範子のリプライが、スクショで晒された!!
勝ったと思っていたそのリプライ合戦の結末とは!?
kohsukenoyome:
「こいつ、激ヤバ」
manekiinu:
「> kohsukenoyome 関わりたくないからブロックしました」
smoke-on-the-motor:
「人間性キモすぎ」
highway-butar:
「smoke-on-the-motor>人を自◯に追いやるタイプですね」
次の瞬間から、範子はMTGの中で超有名人だ。彼奴の攻略法がバズったのだ。良い意味など皆無で、非常に多くの引用スレに、止めどなく寄せられるレス。
そう、範子はやらかしたのだ。
同じ言葉のみを繰り返しぶつけ、追い込む攻略法。これが陰湿極まりないとして、MTG-roomのみならずSNS界隈あちらこちらで、引用やスクリーンショットを貼ったスレッドが投稿された。
O-moricha-hanは範子をブロックしたが、他の者のスレッドは、範子のページにも表示される。
もちろんそれらは、彼女の目にも届いた事だろう。
まさか、こんなやり方をするとは思いもよらなかった。しかしよく考えてみれば、範子は頭は悪くないが、いささか攻撃的であり、そのくせ文章力・表現力には乏しい。
自らの文面でO-moricha-hanを論破するには、力不足だったのだ。
「彼奴…自力で勝とうとするから…」
ここから池山範子は、MTG-roomで、いや、SNS界隈でどう生き抜いていくだろう?
「今度は私の出番やわ」
そう呟いて、気を引き締める。私は私らしく、私自身の望む形で決着を付けたい。
私はMTGに冷却期間を置いた。その間、Headbookに集中してみた。
どうしても腑に落ちない事がある。
大森千夜子。
20代そこそこの女子が…あ、私も女子なんや。と、それはさておき千夜子という名前。
何となくApp Shopを開いてみた。
「Visual App ? 顔をAIで編集? 何やこれ」
顔編集アプリなんて、聞いた事はあるけど実際に存在してるなんて…。
どうやら、ある程度の編集は無料で出来そうだ。どこまでやれる?
気が付けばダウンロード。まあ、課金しなければ持っていても良いアプリかもしれない。
何に使うのかは不明だけど。
え? 私も男子の顔になれるの? 顔だけ? この大きなOPは編集される?
あかん! 興味津々やわ。
早速自撮りして編集してみる。もちろん男子にだ。
「男性…お? なかなかの男前ちゃうん? うっしっし…」
不敵な笑いとともに、指先が踊り出す。私の自撮り写真が、イケメン男子に変わっていく。ちょっとワイルド系な、顎髭を生やしてみる。
「おーーー!!」
保存した加工写真。そや!
今度はメッセージアプリを開く。
しばらくやり取りしていなかったレンのアイコンは、探さなきゃ出て来ない。
「よぉ〜し」
レンのアイコンをタップし、メッセージを書き込むと、さっき保存したイケメン男子の写真を貼る。
さあ! レンの反応はいかに?
―BOOM
来た!
少しワクワクする。私がイケメン男子に。
レンは何て返してきたのだろう?
「あほか…」
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