Battle 2 O-moricha-han [10]
※本文中、人名について登場人物の無礼な思考を表現する場面がございます。
ここで、さらに大きな問題に気付いた。
そう、大森千夜子がどっかのバーのママであるとは限らないのだ。
そして、bonbonとtsuyo-r25が常連客であるとも限らない。
ぬ? 違うわ。
大森千夜子とO-moricha-hanが同一人物であるという裏付けがない。
そうそう。それをどう裏付けるかが問題なのだ。
『大森千夜子ねぇ…非公開にしてる』
何だって!?
それじゃあ人物特定出来ない…のか? いや、手立てはあるはず。
だけど…?
『私、思うんやけど…人物特定せんとやっつけれへんかなぁ』
というのが巨漢…じゃない、範子の考えだ。それならそれで、何か別の作戦を考えるまで。
とりあえず、暫定的に大森千夜子をO-moricha-hanと同一人物としておく。
―キラリ⭐︎
『そうか! bonbonの身元を調べる手があるわ』
『bonbonって、あの金持ちやのに草ばっか食べてる奴?』
―どんな情報やねん!
『そういう事にしとこ。で、範子な、Headbookに居らへんか探してみて』
『本名知らん』
あ、Headbookは本名か。
少し考えて、私はこう閃いた。
『大森梵』
ぼ、梵!? そんな名前…はは…ははは!
い、いや、私はあのハンドルネームの意味は“金持ちのボンボン”だと思うし、たぶん他の人達も皆、そう思ってるに違いない。
「ぼん」と名付ける親が、果たして居るのだろうか。居るのなら、そんな人の顔が見てみたいものだ。
「大森…梵んー!?」
きっとこのメッセージを読んだ範子も、もしかしたら大爆笑しているかも。奴もかなり腹黒いからな。
しかし、もし本当にそんな名の人物がHeadbookに居たとしたら、検索ですぐにヒットするだろう。
さて私は、bonbonをイーストから探してみるとするか。
「bonbon」
「bonchan」
「ボンボン」
bonbonを検索ワードにするだけで、「bon」もしくは「ボン」の付くユーザーが無数にヒットする。
手始めはbonbonだろう。しかし、これだけユーザーが居れば、bonbonで登録出来ない場合がある。
そんな時、奴はどんなハンネを使うだろう?
さらには、非公開の場合も考えられる。大森千夜子が非公開なのだから、bonbonだって非公開の可能性は高い。
―BOOM,BOOM
「ん? 範子か」
O-moricha-hanからのアンチリプの、一番の被害者は範子だ。だけどあの女、私に頼りきっている。
もちろん私もだけど、巨漢女扱いされてるのだから、範子が自力で何とかしてみたらどうなの?
―てか、大森梵なんて奴、居らんやろ。これはたぶん、「そんな奴探しても出て来ぃひんねーん」って泣きついてくるか、怒ってるか、どっちかやわ。ププッ…!
―は?
『サクラ…大森梵、居ったわ』
梵さんって方、いらっしゃったらごめんなさい。
話の流れ、そして美優の超ブラックな部分になりますので、ご容赦願います。
アクセスありがとうございます。
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