Battle 2 O-moricha-han [8]
範子と別れると、個人作業タイムだ。あの、すずちゃんの画像をイーストで検索する。
しかし、そこには思いもよらぬ事実が!
「ちょ、なんなん? すずちゃんだらけやん」
そう、あまりの人気ぶりに、画像投稿するファンが後を絶たないのだ。
そんな不特定多数のユーザーからの投稿から、オーモリに関係するものを探し当てる。これまた骨の折れる作業じゃないか。
「そうか、大森を入れて検索したら、ある程度絞られるか」
―すずちゃん画像 大森…。
これなら奴に近付く。そう思ったはずが…?
「ひゃあっ!!」
何と! 検索結果が増大している。
すずちゃんの画像と、今度はある人気バンドのヴォーカルである大森さんが表示されたではないか。
「違う! 違うねんて」
また「すずちゃん画像」に戻して検索するのだが、一度でも大森さんを検索してしまった以上、大森さんは検索履歴に残ってしまっていて、AIの判断により、検査ワードは「すずちゃん画像 大森」に書き変えられてしまう。
「大森の前にマイナスを入れたらいいのか」
ところが何と! 検索ボタンを押すとマイナスが消されて、また同じ検索ワードに戻ってしまう。
「あ゛ーーーっ!! このクソアプリがあっ!!」
とうとう私は、ブチ切れてしまった。
―ああ、頭の中で思考がぐるぐる回る。
一方、範子はHeadbookでの人物特定を急いでいた。
しかし、大森という名の登録者はかなり多い。そして、特別な手がかりもないのなら、ここからチャーハンへ到達するのは困難だ。
いや、それより範子本人に問題が?
「いやあん! 大森さんやん♡」
どうやらあのバンドの大森さんが大好きなようだ。範子の思惑は瞬時に消され、同時に別の目的が生まれてしまった。
「大森さん、いっぱい上がってるや〜ん♡」
かれこれ2時間は潰したと思われる。
―チッ! 色気出しやがって。
『範子! オンライン会議や!!』
すかさず私は、範子にメッセージを送って作戦会議を促した。
『行き詰まった。また振り出しやわ』
『そんな…私、結構熱入ってるのに…』
『ええ、そうね。あのバンドの大森さんにね』
―バレとるやん。
『大森が奴の名前に該当するか否か。チャーハンから何か繋がらへんか』
『大森さんに悪い人は居らん』
『それはあなたの個人的見解ですね。大切な場面でそれは持ち出さないでください。事実とはズレがありますけど』
『……』
『はい、論破!』
―サクラめ。このクソ女!
何故この程度でクソ扱いされるのかは不明。いささか不快ではあるのだが、一応新たな捜索手段を考えるきっかけにはなったと思う。
『で、範子。人物特定手段として考えてみたんやけどね』
―どうせえっちゅうねん!
『うんうん。それでやってみよ。私はHeadbookから探すし、サクラはイーストから探してみて』
何か提案した側が指示されてる気がするけど、まあいいか。
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