Battle 2 O-moricha-han [7]
辛くも難を逃れたレンと美優。
美優は、また範子と作戦会議に入りますよ!
「これからもな、別れようなんて思たら、今みたいに駅員が走って来るねん」
この脅しなのか何なのか分からないひと言をレンに浴びせ、その日は手を振って別れた。
とりあえず、話の流れから、暴行事件でもなければストーカー的なものでもないという事だけは、何とか駅員に伝わった。
あわや警察沙汰か! なんていう場面だったけど、丸く? ん? 丸く収まったことにしよう。
「別れずには済んだんやね?」
次に目の前に居る人物。これからこの女と作戦会議だ。
この、巨漢女と。
―きょかん…おんな…ぶわっはっは!
「サクラ…何か言いたげやな。言いたい事あったら言うてみ!」
ヤバイ。範子が凶暴化している。
無理もない。s_n_boyを退治したのは私だが、最終兵器は範子のドラレコ映像の引用スレッドなのだ。
範子にしてみれば、いささか不快ではあろう。
え? 違う? そうか、私の頭から、あの「巨漢女」というあだ名が離れない。この細身高身長女が巨漢と罵られた、あのスレッド。あの文章力のなさ。
―クックックッ!
「また笑ろてる!」
さておき、次なるターゲットはO-moricha-hanだ。
範子を…ぷぷっ…「巨漢女」と言い出した張本人であり、私を「すずちゃん」と…、
「違うわっ!」
ツッコミが入ったので修正しよう。私を性格◯スと罵った其奴。
―◯スって?
「◯に入る文字を答えよ」
「ブに決まってるやん」
「それな!」
兎に角許す訳にはいかない。さて、どう料理して差し上げようか。
料理? 料理なら美味しく作らなければいけない。こんな奴、どう味を付けても美味しくはならない。
「処分して差し上げよう」
「こ、怖っ」
先日に範子と話していた事。
O-moricha-hanは女である。それは正解か否か。
「これ見て」
範子がスマホを差し出す。
そこに表示されているのは、MTG-roomの運営会社が並行して運営している、「Headbook」というSNSで、アカウントは実名とされている。
「これを?」
「そう。大森さんを検索するねん」
おいおい、実名を探り当てると言うのか。骨の折れる作業だぞ。
「私はこっち探してみようかと思て」
範子に私のスマホを見せる。そこには「Eazy photo Storage」、俗名「イースト」を起動させている。
これも同社の、写真共有SNSだ。
この会社は3つのSNSを運営し、それぞれを連動させ、投稿を共有出来る仕組みになっている。
例えば、Headbookのアカウントをイーストに展開しているのなら、イーストにも実名が表示される。
そして、MTG登録者が写真を貼っている場合、大抵イーストと連動させていると見られるのだ。
「私の、すずちゃんの写真貼ったのを引用して晒してるスレ。イーストで同じすずちゃんの写真見つけたら…」
「さらにHeadbookにも連動してたら、実名出てるいう事やな」
そうであれば、O-moricha-hanという人物…いや、生き物がどんな奴か、きっと分かるはずだ。
さてさて、果たして人物を特定したとてバトルに役立つの?
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