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それはひとつのスレッドから始まった[2]

早くも始まった、アンチからの攻撃。

言葉使いが悪くなっていきます。

s_n_boy:

「>tk.walker 狭いんだから仕方ねえよ

俺だってお前らみたいな奴がチンタラ歩く横を通るの怖えんだよ」


「え? 何? 此奴」


 tk.walker氏のスレッドに、目を疑うコメントが書き込まれている。

 私は一旦このSNSアプリ、MTG-roomを閉じた。


「人が車と同じ速度で歩ける訳ないやん。何言うてんのよ」


 深呼吸した。

 空を仰いで、私は再びこのアプリのアイコンをタップした。

 tk.walker氏のスレからスクロールして、自分のレスに目をやる。

 新しいコメントが書き込まれている。


s_n_boy:

「>yozakuraminmin 当たられそうになるまで気ずけねえのかよ

ボケてんのか? ◯バア!」


「何これ!?」


 まさかの「◯バア」呼ばわり。

 私、26歳。

 憤りが込み上げてきた。


yozakuraminmin:

「>s_n_boy ◯バアって何なの!?

それに私、後頭部に目なんてありません

後から来る人がもっと気をつけるべきです

それと、気ずくじゃなくて気づくでしょ

正しい送り仮名もわからないんですね」


 私のそのコメント。その文面は、さらにs_n_boyからのレスポンスを求めてしまっている。

そこに気付いたのも、時遅しだった。


ken-chi:

「>yozakuraminmin 送り仮名の指摘は関係ないでしょ

◯バアに返す言葉が無くて

話題をすり替えようとしてるんですか?」


 早くも新たな刺客の登場だ。


yozakuraminmin:

「>ken-chi あなたに話していません

変な横槍はやめてください」


 横槍。ここでのやり取りに元々無関係だったはずの者が、私を攻撃しようとリプライを入れてきた。

 とりあえずken-chi に対しては、こうやってストップをかけておく。

 


 しかし、コメントは秒単位でどんどん増えていく。

 

tk.walker:

「>s_n_boy yozakuraminmin さんの仰る通りだと思います

歩行者はどれだけ頑張っても車より早く歩けません

車から見ればチンタラかもしれませんが

あなたも歩行者になることあるでしょう?」


 しかし、このリプに対してのs_n_boyの反応は、それは呆れるものだった。


s_n_boy:

「>tk.walker 俺はチンタラ歩かねぇからな」


bonbon:

「>s_n_boy 草」


s_n_boy:

「>bonbon お前退場」


 また別の者が書き込んできた。


 この時私は、もうこのスレッドからは解放されたと思った。

 そしてtk.walker氏には悪いけど、ここで消えようと思った。

アクセスありがとうございます。

更新は、X および Instagram にて告知致します。

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