表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/72

固定アンチ!?[2]

 仕事を終えた夕方、私は考え事をしながら会社の門へと向かい、歩いていた。


 ふと顔を上げると、門の前に1台の車が停まった。

 それ自体何もおかしくなく、至って普通だ。

 しかし、何となく様子が違ったのは、その運転手の男性が何やら手招きしていた事だ。


 対向車と離合しようとしている。

 いや、それも日常見る情景なのだが、どうやら対向車が動かない様子。


 ―これって?


 会社の前の道は狭く、普通車同士なら離合の際にどちらかが停まる事がよくある。

 門の前は本来なら道ではないのだが、この部分だけは離合しやすい幅があり、離合する車は門戸の前のスペースをよく利用するのだが…。


「え? 対向車、何で狭い所で停まってるの?」


 思わず声に出してしまった。

 これって、そう、tk.walker氏のスレッドそのままじゃない!


 広い所で対向車に道を譲ろうとする車。

 狭い場所で停まって、頑として動かずに相手を先に行かせようとする対向車。


 その刹那、広い場所の車の後にもう1台の車が停まった。

 門の前を過ぎると、再び道は狭くなる。

 こうなれば、対向車は前に進む事が困難になる。

 対向車は当然停まったままだ。


 ついに対向車の後にも別の車が付いた。


「!!!」


 あのやり取りを思い出してしまう。


s_n_boy:

「>tk.walker その先が狭かったらどうすんだよ」


 広い場所の先。

 確かに狭い。


「彼奴……」


 まるでこの状況を予測したかのようなレスポンス。


「いえ、違う!!」


 ふと思った。

 そう、違うのだ。

 対向車が広い場所に来て、その後の車を待つのが正解なはず。

 そして1台ずつ交互に進めば、このような状況に陥る事はなかったはず。


 私は自宅までの道を歩きながら、言葉をまとめた。

 そして、帰宅するや否や“あのスレッド”にリプライを送った。


yozakuraminmin:

「>s_n_boy 貴方が言う「その先がまた狭くなる」状況に遭遇しました。その場合、お互いが広い場所に入って離合して、後に続く車も交互に進めばスムーズに離合出来るんじゃないですか? 少し考えてからレスしましょうよ」


 私のリプへのレスは、すぐに返ってきた。


bonbon:

「>yozakuraminmin 何だよ

ちゃんと読めよ

みんなそう言ってんじゃん

ウマシカかお前」


 ―ハッ!?


 私が仕事をしている間に、沢山のリプが書き込まれている。それらを読んでみる。

 なるほど。皆、私の言わんとする事と同じ意味の言葉をジャンジャン書き込んでいるではないか!


 自爆だ。しかも、まさかのbonbonからのレス。

 此奴の言う通り、私は本当に馬鹿なんだ。

 悔しい。此奴も黙らせたい。

いつの間にか沢山のリプライ。

それらを読んで話の流れを理解せずに自分の意見だけ書き込めば…、その行く末は自爆という事に。

レスを送るなら、ある程度は既に書き込まれたリプを読んでおくべきなのですね。

怖…。


アクセスありがとうございます。

更新は、X および Instagram にて告知致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ