固定アンチ!?[1]
第2話スタート
ある人のスレッドには、必ずある者がレスポンスしてくる。しかもその内容は、常に穏やかではない。
さあ! どうする、美優。
アンチな奴を見定めよ!
tk.walker:
「広い道から狭くなる場所
広い所で対向車に道を譲ってるのに
対向車が狭い所で止まって手招きする
あれってさあ、絶対広い所で離合した方が楽なのに、何で狭い所で停まるんだろう」
一度でもtk.walker氏にリアクションをしたのだから、 MTG-roomでは私へのお勧めとして氏のスレッドが表示される。
どうやらこの人、主に交通系のスレッドを立てているようだ。
norarin_pe:
「>tk.walker 狭い所で離合なんて嫌ですものね」
s_n_boy:
「>tk.walker 狭い所で離合する自信がないから停まってんじゃねぇの?」
tk.walker:
「>s_n_boy だから私が広い場所で停まってるんですよ
広い場所の方が離合しやすいじゃないですか」
s_n_boy:
「>tk.walker その先が狭かったらどうすんだよ」
え? またs_n_boyが噛み付いてる。
しかも何これ?
ああ、もう…此奴黙らせたいっ!
yozakuraminmin:
「>s_n_boy この方の経験を仰ってるんでしょう? 事実関係を想像できないのなら噛み付かない方がいいんじゃないですか?」
s_n_boy:
「>yozakuraminmin お前も事実関係分かんねえだろ
憶測だけで俺に噛み付くなよ」
あれ?
憶測で噛み付いてんの、アンタやんか!
tk.walker:
「>s_n_boy このスレは私の経験から思う事を言ってるんです
憶測で噛み付いてんのは貴方でしょう?」
tk.walker氏が、私の言いたい事をそのまま代弁した。
s_n_boy:
「>tk.walker お前はお前の経験を言ってんのかもしれねえけど
俺はさあ、こんなケースもあるって事言ってんだよ
読解力ねえのか?」
いや、はぐらかしてるやん!
norarin_pe:
「>s_n_boy 貴方のレス、読解力とかあう問題じゃなくてドストレートじゃないですか
他人の読解力よりご自身の文章力を疑った方がいいと思います」
norarin_pe氏の強烈なレスが入った。
しかし…。
s_n_boy:
「>norarin_pe 文章力ならテメー自身もどうなんだよ あう問題って草www」
まさかの反撃。
だけど、これは単なる打ち間違いだ。文章力なんて関係ない。s_n_boyはそこに気付いているのだろうか?
ただ、この緊迫したやり取りの中で私が「打ち間違いである」と言っても、norarin_pe氏を不利にしてしまうだけかもしれない。
しばらく傍観していよう。
bonbon:
「>s_n_boy >norarin_pe 底辺同士の喧嘩www」
また此奴だ。
誰彼構わず「底辺」を強調してくる。
bonbonにもひと言言ってやりたい。
ひと言……。
――キンコンカンコン……
チャイム。
休憩時間終了だ。
モヤモヤした気持ちのまま、私はMTGを退出し、休憩室を出ると薄暗い廊下を作業場まで移動する。
時間に遅れた訳ではないが、ペアを組んで作業する岸本さんが、先に作業場で待っていた。
「佐倉さん…どうしたの? 何か怒ってる?」
え? 何で?
「凄く怖い目してるけど…」
今回もtk.walkerのスレッドから。
かなり荒れました。
アンチリプは理不尽の塊ですね。
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