1/1
幸福の味を求めて
初投稿です。拙い部分もあるかもしれませんが温かい目で見守ってくだされば幸いです。
鐘が鳴る。(もうこんな時間か、夕飯の準備をしなくちゃ)
霞がかった意識の中で、私の脳みそはそんなことを考えていた。
どしゃぶりの雨の中で、憲兵の怒号が聞こえてくる。この場所が見つかるのはもう時間の問題で、早く逃げなくてはいけないと頭では分かっていても、一晩中走り回って、棒切れのようになった足がそれを実現不可能な問題へと昇華する。
雨が肌を伝ってゆく、体温が下がっていくのを感じる、段々と体が自分の物では無くなっていく。
「神様…もし私が二度目の生を受けたのなら、、、その時は、今よりずっと、幸せにしてくれますか?」
もう指一つとして動かせない。最後の力を振り絞って、私は神に祈った。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
続きは気が向いたら書きますので今しばらくおまちください。