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最強転生者が神になるまで  作者: バーチ君
セザール獣王国
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セザール獣王国の闇組織『スネイクヘッド』

 オレ達はセザール獣王国の王都に向かう途中で、武装集団に襲われている馬車を助けた。その馬車は次の街ダマスクの領主ビャッコの乗る馬車だった。馬車の中で、オレ達はビャッコから一つの依頼を受けたのだった。



「ダマスクの街の中に魔物が住んでいるのかにゃ?」


「魔物よりも質の悪い連中がいるんですよ。街の人々は彼らに怯えて暮らしているんです。」



 オレはビャッコに聞いた。



「ダマスクの街には兵士はいないんですか?」


「いますが、その魔物のような連中は腕がたつのです。何人の兵士が殺されたことか。これ以上の犠牲は出したくありません。お願いできませんか?」



 するとミサキが聞いた。



「国にお願いして、強い兵士を派遣してもらえないんですか?」


「何度もお願いはしたのですが、一向に兵士を派遣してもらえないのです。」


「わかったにゃ。僕達が何とかするにゃ。」


「本当ですか? ミレイさん!」



 ビャッコはミレイの手を握ってお礼を言った。



「ビャッコさん。彼らについて詳しい情報を教えてください。」


「はい。」



 ビャッコの説明によると、かなり大きな組織で『スネイクヘッド』という名前だ。このダマスクを拠点として、王都まで進出しているらしい。構成員の数は1000人だが、そのほとんどが冒険者のBランク以上の実力を持っている。特に、幹部と言われる10人は虎耳族でかなり強いらしい。幹部の中でも、とりわけアムール、スマトラ、カスピ、ジャワの4人はSランクの強さがあり、首領のティガに至ってはその強さが計り知れないらしい。



「メンバーの状況は分かりました。組織の本部や拠点がどこにあるかわかりますか?」


「はい。その点に関してはすでに調査済みです。」


「なら、街に着いたら詳しい地図をください。」


「わかりました。」



 そんな話をしているといつの間にか馬車はダマスクの街に入った。50名の武装集団を門のところにいた兵士達に引き渡し、そのまま街中を走る。馬車の窓から見える風景は意外だった。街に活気があり、住民が生き生きとしているのだ。凶悪な組織のある街なので、住民は怯えながら生活していると思っていたのだが。



「ケン兄。人が多いよ。それにお店が沢山ある。あっ! 屋台もある!」



 御者の隣に座っているローザがウキウキしながら言った。ミレイは、屋台と聞いて窓から身を乗り出す勢いで見ている。

 

 

「ケン。本当に屋台があるにゃ。肉串売ってるかな~?」



 街の中をしばらく進むと閑静な住宅街に出た。その中に、大勢の兵士達に守られている屋敷があった。恐らくビャッコの屋敷だ。



「どうぞ屋敷の中にお入りください。」



 ビャッコに連れられて屋敷に入ろうとすると、執事らしき男性とメイド達が出迎えてくれた。ただ、メイドの中に鋭い目つきの女性が一人いたのが気になった。



「お帰りなさいませ。ビャッコ様。」


「じい。街に変化はなかった?」


「はい。特に問題はございませんでした。」


「応接室に飲み物を運ばせてくれるかしら。」


「畏まりました。」



 オレ達は応接室に案内された。そこで、オレはビャッコに聞いた。



「先ほどの武装集団は『スネイクヘッド』のメンバーですか?」


「私も一人一人知っているわけではないですが、恐らくそうでしょうね。」


「どうして今日ビャッコさんが街の外に出かけることを知っていたんですかね?」



 オレの言葉を聞いてビャッコはビクッとした。考えてもいなかったんだろう。自分の身近に相手のスパイがいることを。



「ケンさん。もしかして?」


「ええ。恐らく。」


「どうすれば?」


「簡単にゃ。屋敷の人間に、明日ビャッコさんが街に出かけるって言えばいいにゃ。屋敷から抜け出そうとした者を捕まえるにゃ。」

 

「ミレイ姉! 頭いい!」


「でも、外に出かけない可能性もあるから全員を見張らないといけないよね? ケン! 何かいい方法ないの?」


「もう誰かわかってるんだけどね。ただ、証拠がないとね。」


「さすがケン様です。」


「でも、どうしてわかったにゃ?」


「オレ達を出迎えた時に、メイドの中に殺気を持っていた人物がいたからね。」


「誰かしら?」


「狐耳族の女性ですよ。」


「ああ、スイフトだわ!」


「みんな。さっきミレイが言った通り、偽の情報を流してスイフトの行動を監視するから。」

 

「了解にゃ。」



 その後、ビャッコが執事とメイドを集めて、翌日街に視察に出かけて留守にすることを伝えた。庭では、怪しまれないようにローザとドリエが子どもらしく遊んでいる。屋敷内では、屋敷の見学ということでミレイとミサキが見回っている。オレは、応接室のソファーでビャッコと報告を待っていた。ただ、オレの頭の中のマップにはスイフトの行動が映し出されている。



“ローザ、ドリエ。スイフトが裏口から出るぞ! 出たところで捕まえてくれ!”


“わかった~!”



 オレが念話で話をしていることにビャッコは気付いていない。すると、外から大きな声が聞こえてきた。



「何をするの?」


「おばさん! どこに行くつもり?」


「あんた達には関係ないでしょ!」


「行かせないよ!」


「放して!」



 すると、スイフトが本性を現す。メイド服の内側に隠していた短刀で切り付けてきた。ローザは素早くスイフトの手を抑えて短刀を奪い、ドリエが背後から近づいて首に手刀を当てた。すると、スイフトはその場で気を失った。



「どうします? ビャッコさん。」


「縛って逃げられないようにして、話を聞くわ。」



 オレは彼女の首に『正義の輪』をはめた。



 庭には、スイフトを取り囲むようにオレ、ビャッコ、ミレイ、ミサキ、ローザ、ドリエがいる。



「おい! 起きろ!」



 オレの言葉でスイフトは意識を取り戻した。



「えっ?! 私どうして?」


「スイフト! あなたが『スネイクヘッド』のスパイだってことは分かってるのよ! すべてを話してもらうわよ!」


「誤解です。私はただ街に買い物に行こうと・・・・く、苦しい!」



 スイフトの首の『正義の輪』がどんどん締まる。



「その首輪は罪を犯したり、嘘を言ったりするとどんどん締まるよ。最後は首が落ちるからね。」


「た、た、助けて~!」


「なら、正直に全部話した方がいいよ。」



 オレは首輪を緩めた。首輪が緩くなって落ち着いたのか、スイフトがオレ達に向かって真剣な顔で答えた。



「しゃべったら、私が殺されるわ!」


「なら、ここで死ぬしかないにゃ!」



 ミレイが剣を抜いて、炎の魔法を付与した。剣から炎が噴き出している。



「わ、分かったわよ!」



 観念したのか、オレ達の質問にスイフトはすべてを話した。


京都は暑いにゃ!

ケン兄は京都美人に見とれすぎ!!!

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