オーブ発見!
オレ達が魔鉱石を持ち込んで、剣の制作の依頼をしてから3日が過ぎた。
「そろそろできてるかな~? ケン早くいきましょうよ。」
「待てよ。ミサキ。そんなに慌てなくても剣は逃げないよ。」
オレ達は武器屋まで来た。すると、ドワーフの主人が出てきた。
「おお。来たか。仕上がってるぞ!」
オレは渡された剣を1本ずつ手に取って確かめた。どれも、素晴らしい出来だ。
「なあ、魔鉱石を砕いていたらこんなもんが出てきたんだがな。」
店のおじさんがオレに渡してきた。拳ほどの大きさの金属の玉だ。
「これもらっていいですか?」
「もともとお前さんのものなんだから、当たり前だろう。」
「じゃあ、もらっておきます。」
オレはその玉を空間収納に仕舞った。ミサキとミレイとドリエは、早速剣を手に取って感触を確かめている。
「ビューン」
「ブン、 ブン」
彼女達が剣を振るとすごい音がする。どうやら、重さも丁度よさそうだ。
「おじさん。オレ達はドワーフのお金を持っていないから、お酒で払っていいかな?」
「もしかして、この前の夜に飲んだやつか?」
「それ以外にもあるよ。」
オレは空間収納から紹興酒とウオッカと日本酒、それにドルトンが一番気に入ったビールを樽ごと出した。
「これでどうかな?」
「こんなにもらっていいのか?」
「お金の代わりだから。」
「ならお金はいらねぇぞ!」
おじさんはホクホク顔で樽を店の奥に運び始めた。
「おじさん。ありがとう。何か欲しくなったらまた来るから。」
「ああ。待ってるぞ!」
オレ達は剣を受け取り、デンテンの屋敷に来た。
「デンテンさん。オレ達そろそろこの村を出るけど、いろいろお世話になりました。」
「帰ったら、ドルトンにたまには帰って来いと伝えてくれ。」
「わかりました。」
オレ達は再びセザール獣王国を目指して出発した。村を出てすぐにローザが言ってきた。
「ケン兄。街道まで瞬間移動で行こうよ。もう、足が痛いのやだもん。」
「賛成にゃ! 僕も楽がしたい!」
「はい、はい。なら、みんな近くに来て! 行くよ!」
オレ達は三叉路のところまで瞬間移動で戻った。
「さすがケン様です。本当に一瞬ですね。」
「まあね。」
その後、街道をセザール獣王国の街に向かって歩き始めた。
“リン。あの金属の玉はなんだ?”
“恐らく、オーブだと思います。”
“オーブ?”
“はい。この世界を維持するために、知、火、水、風、光、闇、雷、地、生、和の合計10個のオーブが作り出されました。そのうちの一つです。”
“なんで、あんな山の魔鉱石の中にあるんだ?”
“この世界の太古の時代に大きな争いがありました。その時、世界樹の中にまとまられていたオーブが世界中に散らばったのです。”
“オーブにはどんな役割があるんだ?”
“オーブ1つ1つに管理神エリーヌ様と同等の力が秘められていて、オーブが存在するから人々は属性魔法を利用できるのです。ですから、それを手にしたものは、巨大な力を手にします。”
“他のオーブがどこにあるのかわかるか?”
“いいえ。わかりません。オーブは普段は微弱な魔力しか発しませんので。”
“もしかして、あの魔族はオーブを探していたのか?”
“恐らくそうだと思います。”
“世界樹の中にもオーブは残っているのか?”
“はい。『生』のオーブが残っています。マスターが持っているのは『地』のオーブです。”
“なるほど、ブルータス皇帝が世界樹を狙ったわけだ。”
“リン。この旅でオレはできるだけオーブを回収するよ。協力してくれ。”
“はい。マスター!”
オレがリンと話をしている間は常に無言になる。ミレイもローザも慣れたようだが、ミサキとドリエは心配なようだ。
「ミレイ! さっきからケンの様子が変なんだけど!」
「いつものことにゃ。」
「ミサキ姉。ケン兄はたまに静かになるから気にしないほうがいいよ。」
3人の会話をドリエが心配そうに聞いていた。
「もしかして、あそこに見えるのは村じゃない?」
ミサキが何か見つけたようだ。
「そうにゃ。兎耳族の村バニーにゃ。」
ケンは他にも小説書いてるにゃ?
書いてるよね! ケン兄!
「神の子レイの異世界冒険」もよろしくにゃ!




