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メンヘラホームレス  作者: 鈴木タオル
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■第7話登録制派遣アルバイトで働いた■

引っ越しをしてお金がない僕は登録制アルバイトを始めます。


 引っ越してすぐにネット回線を引いた。J:COMだったかフレッツ光ネクストだったかハッキリと覚えてはいないが、すぐに開通した。確か申し込んで1週間かからなかったと思う。

 新居で貯金もあまりなく、どうやって飯を食っていたかよく覚えていない。おそらく派遣アルバイトで食いつないでいたんだと思う。グッドウィルとかそういうところでスポットという日雇い的な仕事で給料を日払いで貰って生活していた。100均の開店前準備の軽作業や、スーパーのレジをやった記憶がかすかにある。そういうような仕事でなんとか生活していたが、短くて1日、長くても1,2週間の仕事をやっていくのは、自分的には精神衛生上あまり良くなかった。人見知りもあったし、新しい職場に慣れるのが苦手だった。新しい仕事を覚えるのも遅い方だった。短期の仕事をやっていたが、長期的に続けられる仕事を探したいと思っていた。

 スポットで働きながら長期の仕事をネットで探した。お金がなかったので日払いや週払いが良かった。レジ打ちとかは大丈夫だったが、飲食店のホールとかの接客はさんざんやってきて、他の仕事をやりたくなっていた。PCのブラインドタッチが出来るし、コールセンターが働きやすかったので、グッドウィルでそういう仕事を探した。そうすると、オフィスなんたらという事務系の仕事を扱うところがあったので、そこに電話をしてみた。同じグッドウィルだが、オフィスなんたらにまた登録が必要だと言われたので、登録しに足を運んだ。グッドウィルなどの登録制アルバイトは履歴書を書く必要がないので楽だった。おそらく証明写真も必要なかったと思う。電話して次の日とかよく覚えてはいないが数日以内にはもう登録をしに行ったと思う。

 グッドウィルオフィスなんたらは繁華街にあった。賑やかや駅前を抜けて少し歩くとビルの2Fに事務所はあった。入って、少し待たされ5分後くらいに登録説明会が始まった。人数は自分を含め2,3人だったような気がする。簡単な説明の後、用紙に名前、住所、簡単な職務経歴を書いた。最後にデジカメで顔写真を撮られて終了。その日はすぐに帰らされた。2,3日経って仕事の提案の電話が来た。パソコンのキッティングという仕事らしい。難しい作業はなく、時給も悪くなかったのでやってみたいと返答した。すると詳しい話をするというのでまた事務所へ行くことになった。登録制アルバイトは合否もなく、登録すると数日で仕事が開始出来るのでそれも非常に楽だった。

 事務所に行くと、仕事内容やら仕事時の服装などを説明された。パソコンを出荷する前にちゃんとOSがインストールされているかどうか検査し、大丈夫だったらそれを箱に詰めるという仕事だった。電話で聞いた通り難しい事はなさそうだったので仕事を引き受ける事にした。服装は短パンとかサンダルでなければOKでスーツ等を用意する必要はなかったのでそれも良かった。



 仕事の初出勤の日。事務所で渡された地図が印刷された紙を持って家を出た。別段こちらから用意するものは何もなかったので、地図の紙を入れる為にカバンを持って行った。紙だけじゃスカスカなので、紙を入れるファイルと文庫本を入れて行った。別に読むつもりはなかったが、カバンを持つとき安定させる為の重りみたいな感覚だった。        

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