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メンヘラホームレス  作者: 鈴木タオル
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■第14話ネットゲームにのめり込んだ■

ネトゲにハマり、ひきこもりのようになります。

 アルバイトを始めるもまた2~3週間で辞めてしまう。朝出かけるのだが、行きたくなくなるのである。自転車から会社までは距離があるので、到着まで時間がかかる。同居人の中で自分が一番早起きであった。みんながまだ寝てる間に家を出る。自転車に乗るまでは良いが、会社には行きたくない、となる。会社までに駅前を通るのだが、駅前近くにある、開店が朝早いカフェ等に行き時間を稼ぐ。会社が始まる時間になると、休むという連絡を入れる。そして、同居人が家を出た頃に家に帰る、という事を何回かやっていた。その頃からネットゲームのとあるMMORPGにハマっていった。

 ネットゲームは以前から登録してやっていた。パソコンは以前住んでいた家で使っていたものを持ってきて使っていた。回線の料金は自分専用だったので自分が負担していた。ネトゲというものは1人よりも、ネットの向こうにいる見ず知らずの人と協力した方が楽しいし、効率が良い。難易度が高いダンジョンにも挑めて、その分レアアイテムも出やすい。やればやるほどネトゲの友達が増えていった。ネトゲの友達が増えると、夜の8時くらい以降になるとみんな集まってきてくっちゃべったり、どこかのダンジョンへ行こうとなる、それが楽しかった。なるべく集まりたいと思っていたし、ネトゲのコミュニティであるギルドというものに入る時も、なるべく集まれる人と書いてあった。ほぼ毎日集まりに合流して遊んでいた。

 居づらくなったアルバイトをいつしか辞め、そしてどんどんネトゲにのめり込んでいった。良いアルバイトが見つからない不満や、同居人に顔を合わせづらい感じ等が知らず知らずの内に鬱積していった。いつの日か

 「うつっぽいぞ」

 と言われた。おそらくその時の僕は感情の起伏も薄くなり、表情も無表情になり、口数も少なくなっていたと思う。言われた通り、病院に行けば鬱病ですと言われたのだと思うが、僕はその時、自分はうつだなんて認めていなかった。うつだなんて思いもよらなかったし、自分的には普通に過ごしていた。

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