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メンヘラホームレス  作者: 鈴木タオル
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■第1話メンヘラホームレスの転がる石生活の幕開け■

 この文章を全ての悩めるうつ病患者、統合失調患者に捧げます。

 自分は今、統合失調と診断され、心療内科に処方された薬を二種類と頓服薬一種類を飲んで、寛解のような状態にいます。(主治医にはまだ寛解とは言われていない)

 これまで引越し、住み込みバイト、ホームレス、居候、オンボロアパートなど様々な生活をしてきました。

 統合失調が寛解のような実感を持った今、同じような悩みを持った方が他にもいるのではないか、そのような方を勇気付けることが自分にもできるのではないかと考え、筆(僕の場合はキーボード)を執りました。

 記憶があまり定かではないですが、確か2008年頃からでしょうか、賃貸アパートの自分の部屋のエアコンに、「監視カメラが仕込まれているのではないか」と半ば確信めいたものが頭の中に芽生えました、それから引越しを考えるようになりました。そこからです。あれよあれよと、石ころが山道を転がるかのように、僕の人生は悪いほうに悪いほうに転がっていきました。

 そこからは面白いように不幸な道を辿ります。でも人間不思議なもので、不幸の中にいると、なかなか「自分は不幸な生活をしている」だなんて気付かないものです。ましてや抑うつ状態(うつ病とはもっとずっと先に診断されることになります)、やる気も未来のことを考える気もあまり湧かず、自分の幸福だなんて考える余裕はありません。ただただその日一日を生きるだけの生活になります。

 今思うと、「監視カメラがある」とか「誰かが俺を監視している」と真剣に友人に相談しておけばよかったかも知れません。いや、しかしそんなことは無理だったでしょう。そんな事言ったってバカにされるのは目に見えています。そして、男です。男性はそういう悩みを隠して、抱え込んだまま生きるものだとどこかで読みましたが、本当にそのようです。カウンセリングを受けようと考えだしたのなんて最近のことです。カウンセリングを受けたのも、ささいな事がきっかけでした。まず、どうしても悪い症状が続き、いのちの電話というメンヘラの電話相談のようなサービスがあり、そこで話を聞いてもらいスッキリしていたという下地があります。そしてSNSで精神障がいの人が集まるコミュニティに入り、悩みを打ち明け、とても心が軽くなっていました。そんな中、ココナラというサイトに出会い、無料のカウンセリングが目に止まりました。無料ということで軽い気持ちで悩みを打ち明けました。もう、匿名ということで(にしても打ち明けるのは恥ずかしいとは思ったが)、自分の最も難しいと思う悩みを三つほど打ち明けました。今思うと簡単なアドバイスでしたが(精神障がい専門のカウンセラーではなかった、しかし広い知識の持ち主であった)、とても心が晴れました。それからカウンセリングの重要性を実感しました。

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