表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

加護ノ鳥

作者: D−Dream

カゴから飛び出してみたら

あの青空はずっと大きいんだと思っていたのに

ちっぽけですごく狭かった


どこまでも高く行けると想っていたのに

高く飛ぶほど 引っ張られる

ジリジリコゲル 羽根が痛いんだ


カゴの中なら安全で

エサにも困らないって気付いたんだ

でも もう 遅いね

帰るカゴはなくなった



みんなみんな引っ張り合う

上に行けば下から見上げられて 憎まれて

下にいればいたで上から見下されて 押さえ付けられる


どうして?

みんな上に行くときに同じように羽ばたいたのに

どうして?

どうして僕たちには羽ばたかせてくれないの


みんなが太陽を目指すわけじゃない

興味のあるところまで飛んだっていいじゃないか

せめて あの雲と同じぐらいにまでは


ただ知りたいだけなんだ

上からの眺めを

ちょっとでもいい

上からの眺めが知りたいだけだ


こんなに努力してたのに

こんなに羽ばたく練習をしてたのに

太陽は僕たちが嫌いなの?

その位置を乗っ取りはしないから

助けてくれてもいいじゃんか


僕ら小物があがいたところで どうせ何も変わりゃしないんだから、さ?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ