輪廻の宴

悲しみの中　何を見いだせるのだろう

この世に続く宴は終わりを見せない

喜びに染まる世に悲しみは似合わない

だからこそ　悲しみの中から見いだせるべきものがある

しかしそれがナニモノかなんて　分かる人は少ない

そこに見えるは一体の化け物

それこそが人の作り出すカナシミだと誰も気付かない

世の生み出した心が　黒い塊として動き出す

細かな傷が固まって　黒くなる

カナシミが消えるとき　人は新たなナニカを得る

そのナニカこそ　人の探し求めていた宴を終わらせる鍵

鍵は喜びを終わらせ　新たな世界を産み出す

消えた宴に悲しみが生まれる

悲しみを消すために宴が始まる

宴を終わらせるため　心を産み出す

産み出された心は鍵を求む

鍵は宴を終わらせる

そして消えた宴に悲しみが生まれる