ヒタヒタ、クルリ
ペターンペータン、キョロキョロ。
「ここじゃない」
ぺターンぺターン、ペターン。クルリ。ニヤッ。
「あった」
カチッ、ガチャ、ギィィ。
「よし、開いたな……」
ガサゴソ、ゴソ。ピタリ。パシッ。
「この紙袋の中か…」
バサリバサリ、ゴトン。
「箱が出てきた。この中に、アレがあるんだな…」
パカッ、ポトリ、ドン。
「おっと、ふたが落ちて…ん?」
ヒョイ、バサバサ、ピタッ。
ピカーン。
「そっか、これだ。設計図だな」
ドカドカドカ、ザッザッザッ。
チャキ。
「終わりだ。康友杵家。スパイとしてお前はとても有能だった。だが、こうやって見つかってしまっては、だめだ」
タラー、ピチョン。
「…汗をぬぐっても」
「だめだ。お前は失格だ」
チッチッ、パチ。
「電気点灯か。負けたよ。今回も駄目だったか」
ガヤガヤガヤガヤ。
「今度も負けないさ」
スタスタスタ、ピタリ。
「今度も、な」
ニヤッ。
「その顔やめろ、漣巌」
「いいじゃないか。勝った時ぐらい」
がやがや、スタスタ、がやがや、がやスタがやがやスタ……