視覚
小説初心者なので、文章が拙く感じるかもしれません。
隙間時間を見て書いているので、更新は不定期になります。
宜しくお願い致します。
いつも通っている、お店のマドンナ。君だけに送る、僕からの愛の言葉。
君の瞳は、万華鏡。くるくると光を反射して、様々な色で、僕を引き込んで離さない。
朝は、黄金と水縹が複雑に混ざり合った色。昼はあたたかな暖色。夕暮れは、燃えるような紅と濃紺。雨の日は、紅緑を基としたくすんだ色。それでも、君の瞳はしっとり濡れているから、不思議と暗く見えない。それどころか、僕はまた、君にとらわれる。そして、夜。僕の一番好きな色。といっても一瞬のうちに色が変わってしまうから、一つの色といえないのだけどね。お店のレトロなステンドグラスの照明の光と、隣のランプシェードの光を集め、控えめな光がその奥の人間味を感じさせない暗さを強調している。その色は、紺青だったり、深紫だったり、葡萄だったり、あげたらきりがないほどだ。
肌は、白雪。あまり外に出ないもんね。日焼け止めなんて塗っていなけど、いつもほかの子より群を抜いて白い。それが、君の神聖さの一因なのだろうね。
髪は、濡羽色。光沢のある髪を、繊細なガラス細工でまとめている。春は桜、夏は向日葵、秋は葡萄、冬は椿。もちろん、イベントの時には、別の華やかなものをつけている。いつか、僕からのものをつけてくれないだろうか。
体は、少々丸っとしていて、愛嬌がある。最近は、アイドルなどからの影響か、やせすぎな子が多い。そのままの自分を愛せばよいのに、なぜ受容できないのか、自分を傷つけているだけだというのに、、、。僕は君のふっくらとした手が一番好きだ。行儀よくそろえられていて、品を感じる。いつかその手をつないでみたいね。
この話のトリック(?)が分かった人はすごいですね。
最終章まで気味悪さを感じてくださったら、うれしいです。