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《体感型ゲーム》

ちまちま更新していきまーす。話の展開とかオチとか1ミリも考えてないので、ゆるーく…読んでくださると嬉しいです。


ぷしゅうー…



『こんにちは、初めまして』


目を開けると天使のような姿をした女の人が微笑んでいた。

そして綺麗な声で私に挨拶を。


「あ、こんにちは…」


は〜…最近のゲームはこんなに動きも滑らかなんだ…。


私は今、番組収録で最新のゲームをプレイ中なのである。何でも体感型ゲームというやつらしく、大きな機体に入り意識をゲームの世界に閉じ込める…みたいな。


とにかくすごい技術の詰め込まれたゲームなんです、ハイ。


あ、そうそう。自己紹介がまだだった。

私は葉山風夏。葉山事務所といえば芸能界でかなり有名な芸能事務所。名前からお察しの通り、私の父が社長を務める事務所である。

嫌々子供の頃からこういう仕事をしています。親のせいです。もう一度言います、親のせいです!!



…このゲームみたいに、自分で設定を決めて人生をやり直せたらなあ。


『それでは、選択してください』


えっと、名前はまんまじゃないと困るよね。


「髪色…黒がいいな」


今は街を歩けば誰もが振り返るどピンク。まあ現役アイドルですからね。親が染めろと言いますので仕方なく。


「うわあ、地味!」


自分で設定してて何だけど、すごく地味〜なキャラが出来上がった。

黒髪で黒い目、特別かわいい設定もなく家柄も普通。平凡中の平凡。


「へぇ、王様がいる世界か…日本と違うからちょっと楽しみかも」



よし、設定終わりっと。


『これで設定を終了します。それでは、2度目の人生をお楽しみください』



え?


「ちょっと待って、チュートリアルとかないの!?操作方法は?ってか2度目の人生って何?私まだ死んでないんだけど!!」


そんな私の叫びも虚しく、目の前が真っ白になった。


これってそういう設定のゲームなの?あ、やべ、本気にしちゃって叫んじゃったじゃん!うあー、アイドルとしてのキャラと違い過ぎ〜!後でカットしてもらわないと…。


冷や汗をかきつつも、これから始まるゲームにわくわくしてた。きっとこれから素晴らしい普通の生活が体験できるんだって。


だって私はそう設定したから。普通に友達を作って、目立たずそれなりに楽しく暮らせる……はずだった。






「え、どういうこと?」



「だから、あなたは死んだんですよ。葉山風夏さん!」



目覚めてすぐにこんな話さえ聞かされなければな!!!

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