弥那の家庭
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
痛い。
「すごいわ!すごいわ弥那!!」
食いしばる口から血が滲み出てきた。
足元には割れたカップと熱いお茶が。
そして、手元におにぎりが投げ落とされた。
やった...
「ご褒美よ」
ごはん...!!
「次来たときに起きてなかったら飯抜きね」
ごはん...ごはん...!!!
3日ぶりのごはん!!!
ペロリと平らげた。
「じゃあねん」
がちゃんっ
重そうなアパートのドアの鍵が閉まった。
その音で我にかえる。
足が痛い。
足が熱い。
冷やさなきゃ。
でも足が熱くて痛くて重くて動かない。
痛い...
身体中痛いよぉ...
...眠たくなって...きた...
お父さん...
お父さぁん...
会いたい...よ......
...............
「ちょっと!!なによ!!勝手に入ってこないで!!」
......え?
「訴えるわよ!?」
おかあさんだ...!!
起きなきゃ!!
「ですから!!裁判所から許可を得ているんです!」
...あれ?
男の...声??
「失礼します」
「ちょ!!!」
...だれ??
「っ!!救急車を!!!」
「は、はい!!!」
悲しそうな顔?
なんでだろう...
「...痛いかい...?」
「弥那が痛いなんてないわ!!」
お母さんがみてる。
声を出したら...
また...
「お母さんのことは気にしなくていいんだ。言いたいこと、言ってごらん」
...痛い。
「...た...い......」
痛い。
「い...たいよぉ......」
「...がんばった」
お父さん。
「いたいよぉ...ふぇぇええん......」
会いたいよ。
弥那の家庭、いかがでしたか??
最近妹の知り合いがお風呂で両足を火傷をしたという事を聞き、これができました( ̄▽ ̄)
読んでいただき、ありがとうございました(o´ω`o)




