表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

第二話 〜セイルの提案〜

突然の師匠からの修行の終わり、この地で学ぶことは無いと告げられ途方に暮れていたエンリだが、

落ち着いて考え、これから一応一人前の魔法使いとしてどうすればいいのか考えたが、いい考えが浮かばない。

とりあえずリゲルトの村で考えようと思い、リゲルトの村へと向かった。


〜リゲルトの村〜


「とりあえずセイルを探すか。」そう言ってセイルの実家へと向かった。

セイルの家の扉を叩くと、中から「は〜い」と言う声がした。

この声はおばさんだろうと思った。

「はい、どな・・・」ここでおばさんが言葉を切り驚いたようにこう言った。

「まぁまぁ、エンリちゃん。久しぶりねぇ、元気だった?そうそう、今日はセイルも帰って来てるのよ。」

と言い、中に押し流すように通された。

中には、テーブルで食事をしているセイルがいた。

「よぉ、どうした?お前、修行じゃないのか?」

エンリは悲しい表情でこう答えた。

「うん、まぁそうなんだけどさ。師匠が教える事はもう無いって、この国の魔法は全部習得したらしい。」

セイルは驚いてこう言った。

「えっ!すごいじゃんか、よかったな、一人前になれて。」

しかしエンリの表情には元気が無い。不思議に思ったセイルが、そのことを聞こうとすると、セイルの母親が、

「まぁまぁ、今はセイルも休暇中なんだし、そういう話は無しで、ね?」

そう言って、エンリを無理矢理座らせると、次々と食べ物を運んできた。

ここで食べないのも失礼なので、少しずつ食べているとセイルが、

「もしかして、修行が終わって一人前になったのが、嬉しくないのか?」

と聞いてきた。

「うん、なんだかやることがなくなったみたいで・・・。」

とエンリが答えると、少し悩んでから、

「お前、明日の俺の任務についてくるか?魔法使いがいると楽そうだし。」

とセイルが誘ってくれた。

「え、いいのか?大事な任務なんじゃないのか?」

エンリは心のどこかでこの言葉を期待していた自分が恥ずかしかった。

しかしエンリはそんなそぶりは微塵も見せずにいた。

「う〜ん、まぁそんなに大切な任務でもないな、ちょっと危険だから俺が選ばれたって訳。」

「そうなんだ、で、任務って?」

とセンリ。

「今回の任務は最近この村の北西に発見された洞窟の調査だ。」

そう、ここ最近、洞窟や洞穴が良く見つかるのだ。中には危険なものもあるので、城の兵士が調査をするのだ。

「うん、わかった。で、いつから調査するんだ?」

エンリが尋ねると、

「う〜ん、今日はゆっくり休んで、明日の早朝から調査かな。」

とセイルは言った。

「分かった、じゃあ明日ここに来ればいいか?」

エンリが聞くと。

「おぃおぃ、遠慮すんなよ。泊まってけよ。」

セイルが言ってくれた。

「そうか?じゃあ遠慮なく。」

とエンリ。

「母さん。明日は早いからもう寝るね。寝過ごすといけないから起こしてくれる?」

セイルが母に頼むと。

「分かったわ、起こしてあげる。」

「ありがと、じゃあおやすみ。」

という会話をして二人は寝室に向かった。

明日起こる事件も知らずに・・・。

一応2話目です。まだまだと言う感じですね。この調子で書き続けるといつ終わるんでしょうか。まだ後二人ほど重要な人物は考えてあるので、30話ぐらいまでいきそうですね。末永くお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ