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結婚は地獄といえる

作者: 安孫子太郎

結婚が地獄かと言われれば、地獄といえる。

結婚なんてしないほうがよく、完全に幸せになれる相手なんて見るかることはないのではないだろうか。

もし人生をやり直せるならば結婚していないだろう。

しかし、子どもはとてつもなく可愛い存在だ。可愛いだなんて簡単に言葉で表せないほどに。

だが、嫁はどうでもよく、もう完全に冷めている。ただそこにいるだけのこと。

愛なんてものはすぐになくなる。いや、端からなかったのではないだろうか。

ただ、結婚のきっかけが出来てしまったに過ぎないのではと思う。

はっきり言ってなんとも思わないし、どうでもいい存在となった。

ただ適当に話を合わせているだけで、何か言われてもどうでもいい。

とにかくなるべき不機嫌にさせないようにと努めていても、それはかなわない。

自分の不機嫌を相手のせいにし、にらみつけ、ひたすら暴言を浴びせてくる。

自分はただ、子どもの前でことを荒げたくなく、不仲なところを目に入れさせたくない。

百害あって一利なし。悪影響でしかないからだ。

とにかく可愛い子どもを守ることしか考えることはできない。

妻には無関心であり、興味が持てない。どうでもいい話を延々と続けられ、後々、重要なことを覚えていないと罵られる。ひたすらにしゃべっていたから、どれが大切なことか分からないのだ。

人の話をきかない、記憶力が悪い、何も覚えていない。そう罵られる。

反応が薄いと、無視をする、モラハラだと暴れだす。

どうかしている。頭がおかしいのだろう。

とにかく、なるべくかかわりたくないのだが、残念なことに自宅で仕事をしているので、ずっと一緒にいる羽目になる。

また、子どもがまだ赤子であり、なるべく長時間そばで関わりたいとの気持ちがある。

それにより、結局ずっと一緒にいることになる。不仲の原因も長時間の接触なのだろう。

妻とは手すらもはや繋ぎたくなく、そばにいるのもしんどい。

精神を安定させるために、とにかく仕事になるべく没頭しようとしている。

だが、仕事で車を使うとそれで怒られる。どこにも出かけられないだろうと。

車を2台所有しさえれば解決なのだが、そうもいかない。そんなお金は私には無い。

2台所有できるほどのお金があれば、もっと事態は好転しているのだろう。

より稼ぐには長時間、家を空ける必要が出てくる。だが、それもできない。

どうにもならない。ならばとにかくひたすらに現状に耐え抜くしかない。

己の不機嫌を相手のせいにし、にらみつけ、嫌みと暴言を吐き続け。自分がすべてにおいて正しいと思い込み、手が付けられない。

頭が痛くなる。私の人生はもはや墓場といえる。

唯一の救いは、可愛い我が子であり、それ以外は針のむしろでしかない。


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