エピローグ
私は記憶が戻りませんが、突き落とした犯人は判明した、とお兄様が教えてくれました。お母様は亡くなっていること。その他のことも全て教えて下さり、取り敢えずはお兄様と使用人達と過ごすことに専念します。学園も休学で戻るか辞めるかも何も考えてません。でもお兄様がゆっくりすれば良い、と仰ったので、そうします。気になっていた王子殿下方の婚約話も無くなり、お兄様が第三王子殿下の王太子着任を支持されたとか。それで、王太子争いは決着したそうです。まぁビックリ。取り敢えず。
「王子殿下の求婚なんて、きっと記憶を失くす前の私でもお受け出来ません、と思っていたと思いますわ」
だって、記憶が有っても無くても“私”なんですもの。重荷だとしか思えなかった事でしょう。
(了)
お読み頂きまして、ありがとうございました。
モヤモヤエンドでした。
記憶喪失になったら、その周りがどう動くのかな……と思って執筆した作品です。恋愛作品にする気は無かったので、こうなりました。
次作は短編を本日午前6時にアップします。
後は本日、午前7時に月一回更新している連載作品をまとめてアップします。(ここまで確定)
余裕があれば、連載作品を今月中にもう一本アップする予定ですがあくまでも予定です。尚、考えている連載作品は、初心に返って恋愛作品(短編)です。
他、長編(10万字以上・久々の章立て・多分溺愛)も考えてます。